国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,188円 (+167)
プラチナ 4,870円 (+94)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,281.80ドル (+24.70)
NYプラチナ 934.30ドル (+22.90)

4/2、ニューヨーク市場の金は6日続伸。始値2,272.70ドル、高値2,300.20、安値2,267.10ドル、終値2,281.80ドル、前日比+24.70(+1.09%)。欧州では、ドイツ連邦統計庁より3月の消費者物価指数(CPI)が発表。前月比で0.4%と市場予想の0.5%を下回った。前回は0.4%だった。前年比では2.2%と市場予想と一致。前回は2.5%だった。3月のEU基準消費者物価指数(HICP)は、前月比で0.6%と市場予想の0.7%を下回った。前回は0.6%だった。前年比では2.3%と市場予想の2.4%を下回った。前回は2.7%だった。ドイツのインフレ率は鈍化傾向にあり、欧州中央銀行(ECB)が6月に利下げを開始するという見方を後押し。また、今年のイングランド銀行(英中央銀行)の利下げ回数は、米連邦公開市場委員会(FOMC)より多くなるとの声も聞かれた。米国では、米商務省センサス局より2月の製造業新規受注が発表。前月比で1.4%と市場予想の1.0%を上回った。前回は-3.6%だった。同刻に米労働省より2月の雇用動体調査(JOLTS)が発表。求人件数は875万6000件と、市場予想の873万件を上回った。前回は874万8000件(速報値886万3000件)に下方修正された。米国の経済や雇用の強さが改めて示され、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重になるとの見方が強まった。また、先日発表された3月の米ISM製造業景気指数が2022年10月以来の拡大圏に入り、エコノミストによる6月の利下げ予想が一時50%を割った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が一時4.4%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識された。ただ、対ユーロでは逆相関を無視してドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は終値ベースで4日連続となる最高値(2,281.80ドル)を更新。日本国内公表価格も+39円と4日連続で最高値(小売価格=12,130円、買取価格=12,021円)を更新した。ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦争で地政学的リスクが高まっている一方、年内3回の利下げ見通しを背景に、金はリスクの分散先として需要が拡大している。4月3日9時30分現在、ロンドン金は2,280ドル台で推移しています。