国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,276円 (+88)
プラチナ 4,936円 (+66)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,315.00ドル (+33.20)
NYプラチナ 946.50ドル (+12.20)

4/3、ニューヨーク市場の金は7日続伸。始値2,301.70ドル、高値2,319.70、安値2,285.70ドル、終値2,315.00ドル、前日比+33.20(+1.45%)。米オートマチック・データ・プロセッシングより3月のADP雇用者数が発表。前月比で18万4000人となり、市場予想の15万2000人を上回った。前回は15万5000人(速報値14万人)に上方修正された。米供給管理協会より3月のISM非製造業景気指数が発表。51.4と市場予想の52.8を下回った。前回は52.6だった。米エネルギー省より先週の石油在庫統計が発表。原油在庫は前週比321万1000バレル増と、市場予想の98万バレル減を上回った。前回は316万5000バレル増だった。ガソリン在庫は前週比425万6000バレル減と、市場予想の12万バレル増を下回った。前回は129万9000バレル増だった。留出油在庫は前週比126万8000バレル減と、市場予想の98万バレル減を下回った。前回は118万5000バレル減だった。一方、米アトランタ連銀のボスティック総裁はCNBCとのインタビューで、最近の力強い経済や雇用を鑑みて、今年の利下げは1回に留まるとの見方を改めて示した。また、利下げの開始時期は第4四半期(10-12月)が適切になると指摘した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はスタンフォード大学での講演で、「経済の力強さやインフレの進展を踏まえると、政策決定を今後発表されるデータに基づいて検討する時間がある」とし、利下げを急がないとの認識を改めて示した。また、多くのFRB当局者が「年内のある時点」で、政策金利の引き下げが適切になるという見方で一致していると語った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では対ユーロでドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は終値ベースで節目である2,300ドルを突破し、5日連続で最高値(2,315.00ドル)を更新。日本国内公表価格も+167-168円と5日連続で最高値(小売価格=12,298円、買取価格=12,188円)を更新した。ロシア・ウクライナやイスラエル・ハマスの戦争で地政学的リスクが高まる一方、年内の米利下げ見通しを背景に、金はリスクの分散先として需要が拡大している。4月4日9時30分現在、ロンドン金は2,290ドル台で推移しています。