国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,021円 (+39)
プラチナ 4,776円 (-49)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,257.10ドル (+18.70)
NYプラチナ 911.40ドル (-9.70)

4/1、ニューヨーク市場の金は5日続伸。始値2,259.20ドル、高値2,286.40、安値2,249.10ドル、終値2,257.10ドル、前日比+18.70(+0.84%)。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は29日、サンフランシスコ地区連銀で開催された公共番組で金融政策に言及。利下げ開始について「急ぐ必要はない」とし、政策金利の引き下げに慎重な姿勢を示した。また、インフレが持続的に低下しているという確信を強めるため、数ヶ月間のデータを精査する必要があると指摘した。29日に発表された2月の個人消費支出(PCE)については「我々の予想に沿った内容だ」と説明。市場関係者は年内の利下げ方針に変わりはないと受け止め、利下げ時期は近いとの思惑が強まった。一方、米供給管理協会より発表された3月のISM製造業景気指数は、50.3と市場予想の48.3を上回った。前回は47.8だった。景気拡大・縮小の境目は50となっていて、前月まで16カ月連続で下回っていた。2022年10月以来(50.2)の拡大となり、FRBが利下げに慎重になるとの見方が強まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.3%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識されドルが強含んだ。対ユーロでもドルが優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は年内3回の利下げ見通しを背景に、リスクの分散先としての需要が拡大していて、終値ベースで3日連続となる最高値(2,257.10ドル)を更新。日本国内公表価格も+89円と3日連続で最高値(小売価格=12,091円、買取価格=11,982円)を更新した。4月2日9時30分現在、ロンドン金は2,250ドル台で推移しています。