国内公表(買取価格1gあたり)
金 11,664円 (+41)
プラチナ 4,736円 (-44)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,212.70ドル (+13.50)
NYプラチナ 909.70ドル (-11.00)

3/28、ニューヨーク市場の金は3日続伸。始値2,200.50ドル、高値2,218.30、安値2,193.70ドル、終値2,212.70ドル、前日比+13.50(+0.61%)。欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカザークス・ラトビア中銀総裁は27日、首都リガのLTVテレビで「インフレの再燃には警戒が必要」とした上で、6月の利下げを織り込んでいる金融市場に対し「異論はない」と答えた。同理事会メンバーのチポローネ理事はブリュッセルの講演で、「賃金の伸びは鈍化傾向にあるようだ」と指摘。「インフレが目標に向かい後退しているという確信は強まっており、利下げを開始する時期が近づいている」と語った。一方、米抵当銀行より発表された先週のMBA住宅ローン申請指数は0.7%減。前週は1.6%減だった。同日に米エネルギー省より石油在庫統計が発表。原油在庫は前週比で316万5000バレル増。前週は195万2000バレル減だった。ガソリン在庫は前週比で129万9000バレル増。前週は331万バレル減だった。留出油在庫は前週比で118万5000バレル減。前週は62万4000バレル増だった。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が講演で利下げに言及。最近の力強い経済や雇用統計を鑑みて「政策金利の引き下げは急がない」と述べた。利下げ開始については「インフレが持続的に低下しているという数ヶ月分のデータが必要」と語った。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では対ユーロでドルが強含んだ。逆相関を無視してドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。金は終値ベースで2,212.70ドルと、3月22日ぶりに最高値を更新した。また、市場は29日に発表される2月の米個人消費支出(PCE)を控え、様子見ムードが強まっている。3月28日9時30分現在、ロンドン金は2,180ドル台で推移しています。