国内公表(買取価格1gあたり)
金 11,178円 (+194)
プラチナ 4,685円 (+57)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,126.30ドル (+30.60)
NYプラチナ 904.30ドル (+16.30)

3/4、ニューヨーク市場の金は大幅続伸。始値2,091.60ドル、高値2,128.40、安値2,088.10ドル、終値2,126.30ドル、前日比+30.60(+1.46%)。先週末に発表された2月の米ISM製造業景気指数は市場予想を下回り、景気の拡大・縮小の境目である50を16カ月連続で割った。同日に発表された2月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)も市場予想を下回り、消費者マインドは3カ月ぶりに低下。市場の利下げ予想は6月-7月にシフトしていて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが遅くなるとの見方が後退した。弱い内容の米経済指標を受けて、米長期金利の低下に伴いドルが弱含み、金は23年12月28日以来の高値を更新。週明けの国内公表価格は+188円と最高値(小売価格=11,093円、買取価格=10,984円)を更新した。週明けは新たな手掛かり材料に乏しく、米雇用統計などの主要な経済指標を前に様子見ムードが広がっている。また、今週は6日に下院金融委員会、7日に上院銀行委員会が開かれ、パウエル議長の半年に一度の議会証言が予定されている。各党からは金融政策に対する圧力が予想され、市場関係者は今後のインフレ対応の手掛かりを得ようと注目している模様。一方、米アトランタ連銀のボスティック総裁が金融緩和に言及。利下げは急がないとし、市場参加者、企業経営者、家計の反応を見た上で、連続したペースにはならないとの考えを示した。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では対ユーロでドルが弱含み、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米景気減速に伴う利下げ期待の高まりから、終値ベースで2,126.30ドルと最高値を更新した。3月5日9時30分現在、ロンドン金は2,110ドル台で推移しています。