国内公表(買取価格1gあたり)※3/4追記
金 10,984円 (+188)
プラチナ 4,628円 (+23)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,095.70ドル (+41.00)
NYプラチナ 888.00ドル (+4.00)

3/1、ニューヨーク市場の金は大幅続伸。始値2,052.80ドル、高値2,097.10、安値2,047.00ドル、終値2,095.70ドル、前日比+41.00(+2.00%)。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁がイベントで金融政策に言及。「年内に利下げに踏み切ると予想している」と述べ、「インフレ率は低下しており、金利をより正常な水準に戻すことは合理的である」との認識を示した。また、急ぐ必要はないとし、インフレ率が目標2%に向かい持続的に低下しているという証拠が重要だと指摘した。同日に発表された2月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は、前月比で0.6%と市場予想の0.5%を上回った。前回は-0.4%だった。前年比で2.6%と市場予想の2.5%を上回った。前回は2.8%だった。エネルギーと食品を除くコア指数は、前年比で3.1%と市場予想の2.8%を上回った。前回は3.3%だった。インフレ率は前回から鈍化したものの、市場予想を上回ったことで、欧州中央銀行(ECB)による利下げが遅くなるとの見方が強まった。米供給管理協会より発表された2月のISM製造業景気指数は、47.8と市場予想の49.4を下回った。前回は49.1だった。景気拡大・縮小の境目である50を16カ月連続で割り、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げが遅くなるとの見方が後退した。2月の米ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)は、76.9と市場予想の79.6を下回った。前回は79.0だった。1年先のインフレ期待は3.0%と前回(2.9%)から上昇。5年先のインフレ期待は2.9%と前月から横ばいだった。消費者マインドは3カ月ぶりに低下し、米景気の先行きに対する懸念が反映された。一方、FRB高官らの発言が相次いだものの、目新しい情報はなく、市場への影響は限定的か。また、弱い内容の米経済指標を受けて、市場の利下げ予想は6月-7月にシフトしている模様。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.18%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識されドルが弱含み、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は終値ベースで2,095.70ドルと、23年12月28日(2,093.10ドル)以来の高値を更新した。