国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,769円 (休場)
プラチナ 5,200円 (休場)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,308.60ドル (-1.00)
NYプラチナ 965.30ドル (+2.70)

5/3、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値2,313.50ドル、高値2,330.70ドル、安値2,285.20ドル、終値2,308.60ドル、前日比-1.00(-0.04%)。米労働省統計局(BLS)より4月の雇用統計が発表。非農業部門雇用者数は、前月比で17万5000人となり、市場予想の24万人を下回った。前回は30万3000人だった。失業率は3.9%となり、市場予想の3.8%上回った。前回は3.8%だった。平均時給は前月比で0.2%となり、市場予想の0.3%を下回った。前回は0.3%だった。前年比では3.9%となり、市場予想の4.1%を下回った。前回は4.1%だった。雇用者数が予想を下回ったのは昨年10月以来。労働市場の軟化が示されたことで、利下げ開始時期は9月になるとの見方が強まった。ただ、先日発表された第1四半期(1-3月期)の単位労働コストは大幅に伸びていて、賃金上昇圧力は依然として強いことを示唆した。米供給管理協会より4月のISM非製造業景気指数が発表。結果は49.4となり、市場予想の51.9を下回った。前回は51.4だった。景気拡大・縮小の境目は50となっていて、2022年12月以来、1年4カ月ぶりに50.0を割った。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が講演で「インフレ率は当面の間、高止まりする可能性がある」とし、「インフレ率の低下が停滞、また上昇に転じた場合、政策金利を引き上げる用意がある」と述べた。ボウマン理事の発言は幅広い通貨の上値を抑えたとの見方もあった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場では金利差の縮小が意識されドルが弱含んだ。対ユーロでもドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要、ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。