国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,159円 (+44)
プラチナ 4,702円 (+25)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,040.50ドル (+4.80)
NYプラチナ 963.00ドル (+10.40)

12/18、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,033.30ドル、高値2,048.00ドル、安値2,029.50ドル、終値2,040.50ドル、前日比+4.80(+0.24%)。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者3人が金融政策に言及し、市場で台頭している早期の利下げ観測にけん制した。米クリーブランド連銀のメスター総裁は英フィナンシャル・タイムズのインタビューで、早期の利下げ予想に対し「少し先走っている」とし、「次の段階は利下げ時期を決めることではない」と話した。米シカゴ連銀のグールズビー総裁はCNBCとのインタビューで、FRBパウエル議長の発言を受けた市場の反応に「困惑している」と述べた上で、「米連邦公開市場委員会(FOMC)の機能について少し誤解があるようだ。われわれは将来について推論的に政策を議論することはない」と語った。米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は米ウォールストリート・ジャーナルとのインタビューで「来年に利下げが適切になる」としたものの、いつになるかの憶測は「時期尚早」と指摘した。先週もFRB当局者2人が利下げ観測にけん制していて、今回の発言でさらに期待が薄まった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識された。対ユーロでは逆相関を無視したドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。一方、同日に12月のドイツIfo景況感指数が発表。結果は86.4と前回から低下し、市場予想の87.7を下回った。前回は87.2(速報値87.3)に下方修正された。Ifo経済研究所のクレメンス・フュースト所長は声明で「ドイツ経済は低迷している」と指摘し、欧州経済に対する先行き不透明感が強まった。12月19日9時30分現在、ロンドン金は2,020ドル台で推移しています。