国内公表(買取価格1gあたり)
金 12,646円 (+16)
プラチナ 5,274円 (-3)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,322.30ドル (-1.90)
NYプラチナ 984.60ドル (-3.80)

5/8、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値2,322.00ドル、高値2,329.60ドル、安値2,311.40ドル、終値2,322.30ドル、前日比-1.90(-0.08%)。日銀の植田総裁は都内の講演で「このところ企業の賃金や価格設定の行動が積極化する中で、過去と比べると為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面がある」と指摘。そのうえで、「経済・物価見通しやそれをめぐるリスクが変化すれば当然、金利を動かす理由となる。仮に、物価見通しが上振れたり上振れリスクが大きくなったりした場合には、金利をより早めに調整していくことが適当になる」との認識を示した。一方、ボストン連銀のコリンズ総裁はマサチューセッツ大学での講演で「最近の経済活動とインフレ率の上振れは、インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信を得られるまで、政策金利を現在の水準で維持する必要があることを示唆している」と指摘。「従来の想定より時間がかかり、忍耐強さが必要だ」との認識を示した。米国では、米商務省より3月の卸売在庫(確報値)が発表。前月比で0.4%減と市場予想と一致。前回は0.4%減だった。卸売売上高は前月比で1.3%減となり、市場予想の0.7%増を下回った。前回は2.0%増(速報値2.3%増)に下方修正された。その後、米エネルギー省より先週(04/27-05/03)の石油在庫統計が発表。原油在庫は前週比136万2000バレル減。前週は726万5000バレル増だった。ガソリン在庫は前週比91万5000バレル増。前週は34万4000バレル増だった。留出油は前週比56万バレル増。前回は73万2000バレル減だった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差は当面開いた状態が続くとの見方や、米長期金利の上昇で金利差の拡大が意識された。対ユーロでは逆相関を無視してドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金は米利下げ見通しを背景としたリスクの分散先としての需要、ウクライナや中東情勢の懸念を巡る安全資産としての需要で底堅く推移した。5月9日9時30分現在、ロンドン金は2,300ドル台で推移しています。