国内公表(買取価格1gあたり)
金 10,743円 (-17)
プラチナ 4,666円 (+41)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 2,044.10ドル (+5.20)
NYプラチナ 897.00ドル (+15.90)

2/28、ニューヨーク市場の金は反発。始値2,041.20ドル、高値2,049.10、安値2,038.10ドル、終値2,044.10ドル、前日比+5.20(+0.26%)。米カンザスシティ連銀のシュミッド総裁はオクラホマシティでの講演で「インフレ指標が目標を上回り、労働市場が逼迫し、需要にかなりの勢いが見られる中、政策スタンスを未然に防ぐ調整をする必要はない」との考えを示した。また、「忍耐強く、これまでの引き締めに経済がどのように反応するか引き続き注視し、インフレとの闘いに勝利したという納得できる証拠を待つことが、最善の行動だ」と述べた。米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事はフロリダ銀行協会の講演で「インフレが目標2%に向かい持続的に鈍化しているというデータが示されれば、金融政策が過度に抑制的にならないよう利下げが最終的に適切になる」と述べた上で、「まだその地点ではない」との認識を示した。足元ではインフレの根強さを示す経済指標が散見していて、今回の発言は利下げが遅くなるという見方を後押しした。同日に発表された1月の米耐久財受注は(速報値)は、-6.1%と市場予想の-4.9%を下回った。前回は-0.3%(速報値0.0%)に下方修正された。コアは-0.3%と市場予想0.3%を下回った。前回は-0.1%(速報値0.5%)に下方修正された。12月の米S&Pケースシラー住宅価格は、6.13%と市場予想の5.90%を上回った。前回は5.40%だった。10月の米住宅価格指数(前期比)は、1.5%と市場予想の2.0%を下回った。前回は2.1%だった。2月の米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数は、106.7と市場予想の115.0を下回った。前回は114.8だった。4カ月ぶりの低下と経済の下振れが意識され、ドルの上値を抑える要因となった。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場では金利差の拡大が意識されドルが強含み、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。2月28日9時30分現在、ロンドン金は2,030ドル台で推移しています。