- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 21,911円 (-270)
- プラチナ 8,622円 (-226)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 4,137.80ドル (-7.80)
- NYプラチナ ドル 1,601.60ドル (+4.90)
10/24、ニューヨーク市場の金は小幅安で反落。始値4,144.00ドル、高値4,159.00ドル、安値4,055.70ドル、終値4,137.80ドル、前日比-7.80(-0.19%)。9月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で+3.0%となり、8月の+2.9%からやや加速したものの、市場予想の+3.1%を下回った。月次では+0.3%と、前月の+0.4%から伸びが鈍化し、インフレが依然高止まりしながらも徐々に落ち着きを見せているとの見方が広がった。コアCPI(食品とエネルギー除く)は前年比+3.0%、月次+0.2%で、こちらも予想を僅かに下回った。海外報道では、ガソリン価格が+4.1%と上昇し全体を押し上げた一方、住宅費の伸びが鈍化し、インフレ圧力の緩和要因となった点が注目された。多くの報道は、結果が「FRBの利下げ方針を支持する内容」と評価し、金融緩和期待が強まったと伝えている。また、政府機関の一部閉鎖により統計発表が遅延した経緯から、データの信頼性や政策判断の難しさを指摘する声もみられた。市場では米長期金利が低下し、ドルは軟化、株式市場は利下げ期待を背景に上昇する動きがみられた。海外メディアは、「インフレ減速の兆しはあるが、2%目標には依然距離があり、エネルギー価格や関税の影響が今後の物価を押し上げる可能性も残る」とし、次回指標とFRBの政策運営に注目が集まっている。10月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値は、米国経済の成長が継続していることを示す一方で、将来への不安も浮き彫りにした。民間部門の総合PMIは前月の53.9から上昇し、10月は54.8となり、50を上回る拡大基調を維持した。特にサービス業PMIが改善し、内需の堅調さが米経済を支えていると報じられた。一方、製造業PMIも52.2と拡大圏を維持したが、輸出受注が6ヵ月ぶりの低水準となり、在庫の積み上がりやコスト圧力の継続が指摘された。企業の業況期待指数は約3年ぶりの低水準に落ち込み、関税政策の不透明さや政府機関閉鎖の影響によるデータ発表の遅れが企業心理を冷やしていると報道された。また、雇用面ではサービス部門での人材確保が引き続き課題とされ、賃金上昇圧力も残存している。市場ではPMI改善を受けて米ドルが一時上昇する動きが見られたが、先行きへの慎重姿勢が強く、FRBの利下げ時期観測には大きな変化はないとの見方が優勢となった。全体として、米経済は拡大基調を維持しつつ、外需減速や政策リスクが成長の重しとなる構図が示された。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が横ばいで推移した。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇したものの、米経済統計が強弱入り混じる内容だったことでユーロの上値は重かった。本日の海外金相場は、前日までの上昇基調が一服し、利益確定売りと米ドル高の進行を背景に軟調な展開となった。米国のインフレ指標やFRBの利下げ時期を巡る見通しが揺れる中、金は安全資産としての需要が維持されつつも、短期的には調整色が強まっているとの報道が目立った。特に、米国債利回りの上昇が投資家の金離れを誘発し、現物相場と先物ともに上値が重い展開となった。一方で、中東やアジア地域の地政学的リスクは依然として意識されており、下値では中央銀行や機関投資家の押し目買いが入っていると伝えられる。市場関係者は「短期的な変動はあるものの、長期的な強気見通しは崩れていない」として、2026年にかけて金価格が上昇基調を維持する可能性に言及している。