国内公表(買取価格1gあたり)
金 21,639円 (-1,540)
プラチナ 8,211円 (-522)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,109.10ドル (-250.30)
NYプラチナ ドル 1,519.30ドル (-132.90)

10/21、ニューヨーク市場の金は反落で大幅安。始値4,371.00ドル、高値4,393.60ドル、安値4,093.00ドル、終値4,109.10ドル、前日比-250.30(-5.74%)。米地銀ザイオンズ・バンコーポレーションは2025年第3四半期決算で、市場予想を上回る純利益を発表した。純利益は約2億2100万ドル(1株当たり1.48ドル)となり、前年同期の2億400万ドル(1株1.37ドル)から増加。ネット金利収入の拡大が収益を押し上げ、本業の健全性が示された。一方で、同社は商業・産業向け貸出を巡る不正疑惑案件で約5000万ドルの償却と1千万ドルの追加引当を計上。この案件は融資先の担保情報の虚偽表示など詐欺的行為の疑いによるもので、法的措置を進めているとされる。当初、市場では地域銀行全体の与信リスク拡大につながるとの懸念が高まり株価が下落したが、同行は「問題はポートフォリオ全体の中で孤立した案件」と強調。不安は次第に後退し、利益の上振れが評価される形となった。アナリストの一部は「引当処理は先手対応であり、経営の透明性を示す」と指摘しており、詐欺疑惑による信用不安は一時的との見方が広がっている。ただし、地域銀行セクターにおける貸出審査の厳格化や規制強化の可能性は残り、同社の今後の与信動向が市場の注目点となっている。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が3.96%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落し、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。本日の海外金相場は大幅に下落し、スポット金価格は前日比で約▲5%超下落、直近で記録していた史上最高値圏から一気に調整局面に入った。複数の海外報道によれば、今回の急落は投資家による大規模な利益確定売りが主因とされ、過熱感を示すテクニカル指標が警戒水準に達していたほか、米ドルが対主要通貨で上昇したことにより、ドル建て金価格が割高となり需要が抑制された。また、米中通商交渉に前向きな進展期待が広がり、安全資産としての金の保有需要が後退した点も下落圧力となった。インドなど主要消費国では祝祭シーズン後の実需が一服し、需要面の支えが弱まったとの指摘もある。さらに、米政府機関閉鎖の影響で先物ポジションなど市場データ開示が遅れ、不透明感が投資家心理を冷やした。海外アナリストの間では「金の長期的上昇トレンドは維持されているが、短期的には高値是正が進む」との見方が多く、今後は米消費者物価指数や米長期金利の動向が一段の方向性を決める焦点になるとして、市場は慎重な姿勢を強めている。