国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,073円 (+277)
プラチナ 7,275円 (+128)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,719.00ドル (+32.60)
NYプラチナ ドル 1,417.20ドル (+5.50)

9/15、ニューヨーク市場の金は2日続伸で最高値を更新。始値3,680.20ドル、高値3,724.90ドル、安値3,662.80ドル、終値3,719.00ドル、前日比+32.60(+0.88%)。ニューヨーク連銀より発表された9月の製造業景気指数は-8.7。市場予想は4.3。前回は11.9だった。9月のニューヨーク連銀製造業景気指数は急落し、予想も大きく下回ったということは、製造業者のセンチメントがかなりネガティブに転じたことを示しています。特に、新規受注や出荷の下落は、需要側の弱さを反映しており、今後の生産見通しにもマイナスの影響を与える可能性があります。ただし、この指数はニューヨーク州の製造業者が対象であり、全国的な製造業や輸出業、他州での製造業とは異なる動きをすることがあります。総合評価として、9月は製造業にとって明確な下振れ・停滞のサインと言えます。特に需要減、出荷減、景況感悪化という流れが目立っており、製造業者は慎重な姿勢に転じていることがうかがえます。ただし、コスト圧力の緩和や雇用・労働時間の大きな崩れがまだ見られないこと、短期見通しでは多少の改善が期待されていることなどから、これがただちに大きなリセッションを意味するというよりは製造業の頭打ち、また調整局面にあるというのが今のところ妥当な見方です。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.03%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、金スポット価格は1トロイオンス3,670ドル台と最高値を記録しました。金相場は非常に強い上昇トレンドにあり、多くの要因が追い風となっています。特に、利下げ期待、ドルの弱さ、地政学リスク・経済の不透明さ、ETFなど投資商品の需要などが大きな支えです。一方、テクニカル的には過熱感もあり、短期的な調整リスクは無視できません。中期〜長期(今後6〜12か月)の見方では、現在のポジションを保ちつつ、3,700ドルのゾーンを明確に突破できるかがポイントです。これができればさらなる値上がりの余地があります。逆に、ドルや金利が強くなるシナリオでは、押し戻される可能性も十分にあります。9月16日9時30分現在、ロンドン金は3,680ドル台で推移しています。