- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 21,843円 (+204)
- プラチナ 8,529円 (+318)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 4,065.40ドル (-43.70)
- NYプラチナ ドル 1,552.50ドル (+33.20)
10/22、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値4,137.00ドル、高値4,175.00ドル、安値4,021.20ドル、終値4,065.40ドル、前日比-43.70(-1.06%)。10月11日〜17日週の米MBA住宅ローン申請指数は、全体の申請件数を示す総合指数が前週比▲0.3%と続落し、低迷が4週連続となった。30年固定金利は平均6.37%と前週の6.42%からやや低下したものの、住宅購入申請指数は166.0(前週170.6)と減少し、依然として高金利と景気の先行き不透明感が購入意欲を抑制している。また、借り換え申請は金利低下の影響で小幅に増加する兆しが見られ、固定型から変動型(ARM)への移行に関心が高まっている。海外報道では、金利低下が始まったものの市場の回復には至らず、住宅需要の回復にはより明確な利下げ期待や価格調整が必要との見方が広がっている。一方、金ETF市場では資金流入が過去最高水準に達し、価格が記録的高値を付けた後、急落するという異常な動きが見られている。2025年に入り金ETFへの世界的流入額は累計で数百億ドルに達し、一部報道では9月だけで約17.3Bドルもの資金が流入したとされ、市場全体で「買われ過ぎ」の警戒感が強まっている。金現物価格は一時1オンス当たり4,400ドル近辺まで急騰し、短期間で500ドル超上昇したが、その後1日で5%以上下落する場面も報じられた。背景にはドル安や米利下げ観測、地政学リスクへの備えがある一方で、ETFを通じた投機資金の流入が価格変動を増幅しているとの分析が多い。世界的な中央銀行の買いは一定ながら、実物需給を超えるペースでETF建玉が膨張し、価格がファンダメンタルズから乖離する「バブル的兆候」と指摘されている。報道各社は、過度な集中的資金流入が反転局面で大量の解約につながるリスクや、流動性低下による急落を懸念しており、金ETF市場は通常と異なる不安定な局面に入りつつあるとして警戒を呼びかけている。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が3.95%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇し、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。本日の海外金相場は、過去最高値を付けた後の反動で下落基調となり、利益確定売りが強まった。ただ、中東情勢の緊張やインフレ懸念、各国中央銀行による金購入継続が下支え要因とされ、安全資産としての需要は根強い。欧米では個人投資家の現物買いが増加しており、需給は依然タイトとの見方も残る。市場では短期的な変動が続くものの、中長期的な上昇余地は維持されるとの見解が多い。