国内公表(買取価格1gあたり)
金 23,179円 (+696)
プラチナ 8,733円 (+340)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,359.40ドル (+146.10)
NYプラチナ ドル 1,652.20ドル (+32.70)

10/20、ニューヨーク市場の金は反発し最高値更新。始値4,269.00ドル、高値4,398.00ドル、安値4,229.70ドル、終値4,359.40ドル、前日比+146.10(+3.47%)。米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は20日、経済専門局CNBCのインタビューで、米連邦政府の一部閉鎖(シャットダウン)について、「今週中に終結する可能性が高い」との見通しを示し、市場や政府機能への悪影響が長期化する事態は避けられるとの認識を強調した。議会内部の情勢として「上院民主党指導部にとって政治的な見栄えが悪化しており、合意形成へ向けた環境が整いつつある」と指摘し、交渉の進展を楽観視した。また合意が得られない場合、ホワイトハウスは予算局長ヴォート氏と連携し、より強力な措置を検討せざるを得なくなると述べ、議会側に早期妥結を促す姿勢を示した。さらに、ベッセント財務長官による国際交渉、特に対中政策について言及し、「彼がこの飛行機を着陸させる」と表現して、交渉を円満にまとめる能力を高く評価した。ハセット氏は、財務長官が市場の安定と国益の確保に向けた調整を主導すると期待を示し、政権全体が一体となって経済不確実性の解消に取り組む方針を強調した。インタビュー全体を通じて、ハセット氏は米経済の基礎的な強さと政策当局の対応力をアピールし、市場の信認維持に努める姿勢を示した。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が3.98%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落し、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。本日の海外金相場は、1トロイオンス当たり約4,300ドル前後で推移し、史上最高値圏を維持している。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強まり、米長期金利の低下とドル安が進行したことが安全資産である金への資金流入を促した。また、米中貿易交渉を巡る不透明感や米政府機関の閉鎖懸念が続き、地政学的リスクが意識されたことも上昇要因となった。市場では中央銀行による金買いが継続しているとの見方が強く、投資家のリスク回避姿勢が金価格を下支えしている。一方で、高値圏にあることから短期的な利益確定売りも出やすく、上昇ペースの鈍化や一時的な調整局面に入る可能性も指摘されている。総じて、安全資産需要の高まりが金相場を堅調に支えている状況である。