- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 16,715円 (+363)
- プラチナ 4,820円 (+35)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,346.40ドル (+106.00)
- NYプラチナ ドル 980.10ドル (+10.20)
4/16、ニューヨーク市場の金は大幅高で2日続伸。始値3,248.40ドル、高値3,358.40ドル、安値3,245.20ドル、終値3,346.40ドル、前日比+106.00(+3.27%)。米商務省センサス局より発表された3月の小売売上高は、前月比で1.4%増加した。市場予想は1.4%増。前月は0.2%増だった。自動車を除くコアは0.5%増加した。市場予想は0.4%増。前月は0.7%増(前回発表値0.3%増)に上方修正された。3月の米小売売上高は約2年ぶりの大幅増となり、自動車の購入が急増したことが寄与した。米連邦準備制度理事会(FRB)より公表された3月の鉱工業生産指数は、前月比で0.3%低下した。市場予想は0.3%低下。前月は0.8%上昇(前回発表値0.7%上昇)に上方修正された。製造業生産指数は0.3%上昇。市場予想は0.2%上昇。前月は1.0%上昇(前回発表値0.9%上昇)に上方修正された。設備稼働率は77.8%。市場予想は78.0%。前月は78.2%だった。3月の米鉱工業生産指数は4カ月ぶりのマイナス圏となった一方、製造業生産指数は自動車生産の急増で小幅上昇となった。一方、FRBのパウエル議長は16日、シカゴ経済クラブで行われた講演で金融政策に言及。物価が安定しなければ、全ての国民に恩恵をもたらす、長期にわたる力強い労働市場は実現できないとした上で、利下げを急がないとの認識を改めて示した。さらに、関税措置による経済への影響は予想をはるかに上回り、政策スタンスの調整を検討する前に、情勢がより明確になるまで待つ状況にあると述べた。これを受けて米経済の減速懸念が強まり、米株式市場では主要株価指数が下落し、対主要通貨でドルを売る動きが広がった。また、米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)は15日、米政権による輸出規制強化で、中国向けの半導体「H20」が規制対象になったと発表。ライセンス取得の必須化で、輸出規制が及ぼす影響を想定し、第1四半期(2-4月期)に約55億ドル(約7,850億円)の費用を計上する方針を明らかにした。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.28%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで3日ぶり反発。早期の利下げ観測後退による米景気の減速懸念を背景にドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。金相場は米中貿易摩擦の激化を巡る懸念で、安全資産としての需要で堅調に推移。終値ベースでは初となる3,300ドルの大台に乗り、2日連続で過去最高値を更新した。4月17日9時30分現在、ロンドン金は3,340ドル台で推移しています。