金相場リアルタイムチャート

プラチナ相場

パラジウム相場

銅相場

海外市況ニュース:10月11日(土)

10/10、ニューヨーク市場の金は反発。始値3,990.10ドル、高値4,038.60ドル、安値3,961.20ドル、終値4,000.40ドル、前日比+27.80(+0.70%)。米ミシガン大学が発表した10月の消費者信頼感指数(速報値)は、前月の55.1からわずかに低下し55.0となった。小幅な変動にとどまり、消費者心理は概ね横ばい圏で推移した。市場ではインフレや労働市場の不安定化により指数が一段と悪化するとの見方もあったが、結果としては底堅さを示す内容となった。1年先のインフレ期待率は前月の4.8%から4.6%へとやや低下し、5年先期待は3.7%で横ばい。インフレ懸念の高まりに一定の落ち着きが見られる点はポジティブに評価される。一方で、指数水準は依然として長期平均を下回っており、消費者心理が拡張的局面に転じるまでには至っていない。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は、10月の消費者信頼感指数(速報値)が前月比でほぼ横ばいとなったことについて、「消費者の経済見通しは先月からほとんど変化していない」と述べた。シュー氏によると、家計が直面する課題として依然「高価格(インフレ)」と「労働市場の不安定さ」が心理面の重しになっており、これらが購買意欲を抑制する要因になっているという。また、米連邦政府の一時閉鎖に関しては「現時点で消費者心理への大きな影響は見られない」と指摘し、消費者はこうした政治的不確実性をすでに織り込んでいるとの見方を示した。さらに、今後の物価や雇用環境について「目立った改善を予期していない」とし、楽観よりも慎重姿勢が強いことを示唆した。総じて10月の結果は、「悪化は止まったが回復には至らず」という状況を示唆する内容となった。米国経済が高金利環境下で調整局面にある中、消費者心理の安定維持は重要な支えとなるが、賃金動向やインフレ率の改善が伴わなければ、今後の信頼感回復には時間を要する見通しである。一方、中国商務省は9日、レアアースおよび関連技術の輸出管理を強化すると発表したことで、米中貿易摩擦再燃への懸念が広がった。対象には採掘・精製・磁石製造などが含まれ、防衛・半導体分野向け製品への輸出は原則禁止または個別審査とされる。これを受け、米国のトランプ大統領は中国への追加関税を示唆し、対立が再び激化する可能性が指摘された。レアアースはEVモーターや電子機器など先端産業に不可欠な素材で、中国が世界供給の大半を握るため、供給制約は世界的なサプライチェーン不安を招く。市場ではリスク回避の動きが強まり、米株や香港市場が下落。日本を含むアジア各国でも代替調達やリサイクル強化など、中国依存を減らす動きが加速するとみられる。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.05%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。米中貿易摩擦再燃への懸念を受けてドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。今週の海外金相場は、8週連続の上昇を維持し、歴史的高値圏での推移が続いた。週初は米ドルの軟調や米長期金利の低下を背景に買いが優勢となり、1トロイオンス=4000ドル台を上回る場面も見られた。中東情勢の緊張や米政府運営を巡る不透明感など、安全資産としての需要が引き続き金価格を下支えした。一方で、高値圏での利益確定売りや過熱感への警戒も強まり、週後半には上値の重さが意識された。各国中央銀行による金の買い増し観測や、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待が相場の底堅さを支えており、年内も強含み基調を維持するとの見方が多い。ただし、今後は4000ドル超の水準が心理的節目となり、金利動向やドル相場次第では短期的な調整局面も想定される。全体としては、実需と安全資産需要の双方が支える堅調な相場展開が続いている。

過去30日の金・プラチナ相場価格表

金とプラチナの関係

金とプラチナの関係

 金相場よりもプラチナ相場が高いという状態が続いていましたが、現在ではプラチナ相場よりも金相場の方が高いという逆転状態となっています。金相場が上がるとプラチナ相場が下がるという訳ではなく、金とプラチナそれぞれに変動要因があります。金は個人買い、中央銀行の保有、宝飾品(半数以上)としての需要。プラチナは宝飾品の他に工業用としての需要が半数以上を占めています。金の弱材料はドル高(利上げムードの高まり)、インド(農作物価格低迷)による金買い消費の低迷。強材料は中国(経済減速懸念)、ロシア(原油下落、経済不振)による金買い消費の増加。プラチナの弱材料はドル高、米利上げによる世界経済の弱含み懸念、中国需要減少懸念、鉱山会社ロンミン(世界生産大3位)の事業閉鎖回避、フォルクスワーゲン問題。強材料はジンバブエ(世界生産第3位)の電力供給制限からの供給減少懸念。これらを比べてみると共通している部分もありますが、プラチナの方が弱材料が多いことが分かります。

金とドルと原油の関係

金とドルと原油の関係

 世界の基礎通貨はドルであり、世界経済もまたドルに依存しています。ドル安になればドルの資産価値は減り、その他の通貨や資産に投資することになりますが、その選択肢の一つとして金があります。金もドル建てで取引されている為、ドル安になれば金高になり、ドル高になれば金安になるという構図が一般的な解釈です。米国経済の動向も金とドルに大きな影響を与えます。米国経済指標である金利動向、消費者物価指数、鉱工業生産、失業率などの数値が好調なら、金が売られてドルが買われ、逆ならドルが売られて金が買われることになります。原油においては、ドル安=原油高、ドル高=原油安という構図になり、有事の際には金と原油が上昇すると言われています。しかし、最近ではこの構図に当てはまらないケースも多いです。

金などの主要貴金属について


ゴールド
Au
主に宝飾品としてK18(750/1000)の品位が使われています。イエローゴールド(YG)とホワイトゴールド(WG)は定番の貴金属です。パラジウムやニッケルなどの割り金で色を変えることができ、イエロー、ホワイト、ピンク、ローズ、グリーンとバリエーションも豊富です。
白金
プラチナ
Pt
日本では通称白金(はっきん)ですが、プラチナと呼ぶのが一般的です。欧米のブライダルジュエリーで人気なのは金ですが、日本ではプラチナの方が人気が高い。純プラチナは軟らかいので、パラジウムなどの割り金で品位の調整をしています。

シルバー
Ag
シルバーはカジュアルに好まれている貴金属。硫化により黒く変色してしまうのが難点ですが、磨き直しもできます。宝飾品は925の品位が多い。925の中でも銅のみを混ぜた合金であるスターリングシルバーは時効硬化に優れています。
パラジウム
Pd
白金族に属する白色金属。貴金属として宝飾品にも使われており、プラチナ850~950やホワイトゴールドの割り金として利用されています。造幣局の貴金属品位証明制度において、金、プラチナ、銀の品位検定は行われていますが、パラジウムの品位検定は行っていません。

金について

金

 金は装飾品として利用された最古の金属で、古くから貴金属の価値を認められてきました。また銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣や金貨としても流通しました。その利用価値の高さゆえ豊かさと富の象徴であり、金その物の所有や鉱山の所有、採掘の権利などが個人から国家の規模でしばしば争奪や係争の要因にもなりました。現在では技術の発達と共に歯科、エレクトロニクスなど様々な分野で利用されています。

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金貨について

金貨

 世界には様々な種類の金貨が存在します。金貨には大きく分けて通貨型金貨、地金型金貨、収集型金貨などがあります。金貨をアクセサリー類に利用したり、収集しているコレクターなども存在します。金貨の中でも最も信頼の高い、カナダの国旗にも描かれているカエデの葉が印象的な「メイプルリーフ金貨」はとても有名ですね。メイプルリーフ金貨は純度99.99%で、カナダ中央政府が保証する通貨。国際的な信頼もあり、すぐに現金化できると田中貴金属も太鼓判を押しています。

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金の刻印について

金の刻印

 金などの貴金属に刻印される品位は、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準規格)により純度を千分率で表すことになっています。ですが、金については24分率いわゆるカラットで表す習慣が残っています。これは金特有の表示方法です。また、日本では999.9%以上なければ純金(K24 or 1000/1000)の表示は出来ません。

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金の比重について

金の比重

 金の比重は比重計という機材で調べることができます。比重計とは、どんな物質にもある比重値というものを測る機材です。比重値が分かることで、金、プラチナ、銀などの様々な貴金属の判別ができます。比重計は買取の際にも使われており、貴金属の品位判別において参考程度に利用されるようです。また、金などの貴金属買取を専門的に行っているお店なら比重計は必ず置いてあります。

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金の買取店の選び方について

金の買取店

 まずは色々なお店の買取価格を比べてみましょう。インターネットで検索すればたくさんお店が出てきますので、売りたい品位(K18など)1gあたりの買取価格が高いお店をリストアップしておきましょう。おすすめは大手貴金属チェーンの店舗、有名な買取チェーンの店舗です。

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金の買取手数料について

金の買取手数料

 高額な手数料を引く貴金属買取業者が存在しています。手数料はなぜ引かれるのか?。自社で工場を持っているお店は買取した貴金属の精錬を行います。精錬の技術にもよりますが、基本的な目減りは1~2%前後と言われています。そういったお店がある程度の手数料を引くというのは納得がいきます。

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