金は小反発。ADP民間雇用者数は減少。ISM非製造業景気指数は小幅改善。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 22,998円 (-58)
プラチナ 9,039円 (+173)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,232.50ドル (+11.70)
NYプラチナ ドル 1,662.70ドル (+12.50)

12/3、ニューヨーク市場の金は小反発。始値4,241.60ドル、高値4,273.30ドル、安値4,225.10ドル、終値4,232.50ドル、前日比+11.70(+0.28%)。【米ADP民間雇用者数】米民間雇用の動向を示す11月のADP民間雇用者数は、前月比で-3万2000人となり、市場予想の増加見通しに反して減少へ転じた。海外報道では、この予想外のマイナスを受け、米労働市場に減速感が広がりつつあるとの見方が強まっている。特に、製造業や専門サービス分野での雇用縮小が目立ち、企業が先行き不透明感を背景に採用を抑制している可能性が指摘された。一方で、公式の雇用統計が政府機関の運営混乱で遅延する中、ADPが実勢を映す代替指標として注目される一方、過去に乖離が生じた経緯から過度な悲観には慎重論もみられる。市場では弱い雇用指標が利下げ観測を後押しし、米国債利回りは低下、株式先物は上昇するなど、金融環境の緩和期待が強まる動きが報じられている。【米ISM非製造業景気指数】米国サプライマネジメント協会(ISM)が発表した11月の米ISM非製造業景気指数は、前月の52.4から小幅に改善し、52.6となった。好不況の分かれ目である50を上回り、サービス業を中心とする米経済が引き続き拡大基調を維持していることを示した。海外メディアは、予想の52.0を上回った点を評価し、「景気の底堅さが確認された」との見方を伝える一方、新規受注が52.9へ減速し、雇用指数が48.9と6か月連続で50を下回った点を警戒材料として指摘した。また仕入れ価格の低下はインフレ圧力後退を示すとの受け止めが広がり、金融政策への影響にも注目が集まっている。全体として、サービス業の堅調さを評価しつつも、先行きについては「慎重な拡大」との論調が目立った。【ニューヨーク金相場】3日の金先物相場は終値4,232.5ドル(前日比0.28%高)と高値圏で小幅反発した。4,200ドル台を維持し、年初来高値圏でのもみ合いを継続。海外メディアは「調整挟みの押し目局面」と位置づけ、中長期的強気見通しを維持している。海外主要報道では、FRB利下げ期待と実質金利低下、地政学リスクヘッジ需要を上昇要因に挙げる。週足では上昇三角保合いを形成、上抜けで4,380ドル超の過去最高値更新も視野。投資銀行は4,500~4,900ドル目標を据え、中央銀行買い支えを強調。一方、短期警戒論も。雇用統計・FOMC控え利益確定リスクを指摘、「4,180ドル押し目買い、4,240ドル利食い」との声。デイリーフォレックスは「下落は買いチャンス」と強気継続。総じて、4,232.5ドルは「異常値でなくトレンド上向きのレンジ内」と評価。強気バイアス優勢もイベント警戒で上値追いは慎重ムードだ。

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