国内公表(買取価格1gあたり)
金 22,586円 (休場)
プラチナ 8,411円 (休場)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,116.00ドル (+56.00)
NYプラチナ ドル 1,524.20ドル (+7.00)

11/21、ニューヨーク市場の金は反発。始値4,112.20ドル、高値4,137.60ドル、安値4,054.20ドル、終値4,116.00ドル、前日比+56.00(+1.38%)。【米購買担当者景気指数(速報値)】米国の民間調査会社S&Pグローバルが21日に公表した11月の米PMI(速報値)は、製造業が減速しサービス業が堅調という対照的な結果となった。製造業PMIは前月の「52.5」から「51.9」へ低下し、4カ月ぶりの低水準。高止まりする物価や関税の影響で新規受注が減少し、在庫は過去最高水準に積み上がったとの指摘も出ている。一方、サービス業PMIは「55.0」と改善し、需要の底堅さを示した。これを受け、総合PMIは「54.8」と小幅ながら上昇した。海外報道は、製造業の鈍化が今後の景気やインフレ動向に与える影響を懸念する一方、サービス業の拡大が米経済を引き続き下支えしている構図を強調している。【米ミシガン大学消費者信頼感指数】米ミシガン大学が21日に発表した11月の消費者信頼感指数(確報値)は、前月の「53.6」から低下し「51.0」となった。速報値の「50.3」からは上方修正されたものの、依然として歴史的に低い水準にとどまっている。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は、高インフレが家計を圧迫し、耐久財購入条件や個人財務の見通しが悪化していると指摘。政府機関の閉鎖終了が心理悪化を一部和らげたものの、生活必需品価格の高止まりが慎重姿勢を強めたとしている。また、1年先インフレ期待は「4.5%」と依然高く、長期的期待も基準値を上回る状態が続く。市場では「予想を上回った」との声がある一方、消費者心理の弱さが年末の個人消費を下押しする可能性を警戒する見方が広がっている。【本日のニューヨーク金相場】前日比56ドル高の1オンス=4,116ドルで取引を終えました。米連邦準備理事会(FRB)が利下げを示唆したことや、インフレ抑制への期待から投資家のリスク許容度が改善し、ドル安進行が金価格を押し上げる要因となりました。また、一部報道によると、米中のレアアース輸出制限緩和に向けた協議進展も市場の安心感を支えています。ただ、米雇用統計の結果や地政学リスクの動向により、今後の相場は依然として変動しやすい状況です。全体として、22日の金相場は利下げ観測とドル安を背景に堅調な推移を示しましたが、不透明な国際情勢の影響も念頭に置く必要があります。