国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,749円 (+127)
プラチナ 8,090円 (+377)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,771.10ドル (+3.00)
NYプラチナ ドル 1,555.30ドル (+47.50)

9/25、ニューヨーク市場の金はほぼ横ばい。始値3,768.30ドル、高値3,792.30ドル、安値3,751.90ドル、終値3,771.10ドル、前日比+3.00(+0.08%)。米商務省は、第2四半期の実質GDP(確報値)を年率+3.8%に上方修正したと発表した。この改定は、これまでの速報(+3.3%)から+0.5ポイントの引き上げで、主因は個人消費の上方改定と輸入の落ち込みにあります。この修正により、GDP成長の力強さが改めて裏付けられた形となりました。ただし、輸出や設備投資は改訂では押し下げ要因となっており、成長の中身には補正が必要との見方も出ています。金融政策への影響も無視できず、市場ではこの成長修正を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)は今後の利下げ判断をより慎重にせざるを得ないとの見方が強まっています。 総じて、第2四半期の実質GDP確報値は、米景気の回復を示す強めのシグナルと受け止められており、その持続性と下期以降の減速リスクが注目点となります。8月の米耐久財受注(速報値)は前月比+2.9%となり、7月の2.7%減からの反発を示しました。この増加をけん引したのは輸送機器で、特に航空機やパーツの受注が大幅に伸びたことが主因です。一方で、輸送分野を除く耐久財でみると月次+0.4%と、より控えめな上昇にとどまりました。また、防衛関連を除いた受注では+1.9%と堅調さを維持。市場予想では8月はむしろ減少が見込まれていたため、この結果は予想を上回る内容です。ただし、輸送機器依存の反動拡大リスク、価格上昇が実質受注を押し上げている可能性、そして今後の持続性には慎重な見方も残ります。9月20日終了週の米新規失業保険申請件数(季節調整後)は21万8000件となり、前週から1万4000件の減少となった。この数字はエコノミスト予想(約23万5000件)を下回っており、表面的には改善と受け止められやすいです。しかしながら、労働市場全体をみると、雇用創出ペースの鈍化や失業率の上昇傾向など、弱さを示す複数の指標も確認されており、「新規申請件数の改善=強い労働市場」という単純な構図には当てはめにくい状況と言えます。 結論としては、今回の数字はポジティブなサプライズ要素を含むものの、労働市場の持続性を示す決定的証拠とは言えず、むしろ不確実性を残す内容と評価と言えます。全米不動産協会(NAR)より発表された8月の米中古住宅販売件数は、季節調整済み年率換算で400万戸となり、前月比▲0.2%減と小幅に減少しました。7月の401万戸からわずかな低下にとどまり、市場予想の396万戸を上回る底堅さを示しました。前年同月比では+1.8%増と、販売は持ち直し傾向を維持しています。販売価格の中央値は42万2600ドルと前年比で約+2%上昇し、26か月連続の上昇となりました。在庫は153万戸で供給期間は4.6か月分と、均衡水準には依然届かず。地域別では北東部と南部で減少した一方、中西部と西部で増加しました。住宅ローン金利の高止まりが重荷となる一方、在庫改善と金利低下期待が下支えし、市場は調整局面ながら粘り強さを保っていると評価しています。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.17%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。良好な米経済指標や、金利差の拡大が意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、金相場は堅調な動きを見せ、ドル安の流れと合わせて買い需要が支えられています。さらに、FRBの今後の利下げ期待が市場心理を下支え。ただし、短期的には高値圏での上昇余地制限や利益確定売りの圧力も意識され、押し目買い狙いの動きが中心となる見通しです。9月26日9時30分現在、ロンドン金は3,740ドル台で推移しています。