- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 18,796円 (休場)
- プラチナ 7,147円 (休場)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,686.40ドル (+12.80)
- NYプラチナ ドル 1,411.70ドル (+11.90)
9/12、ニューヨーク市場の金は反発。始値3,672.80ドル、高値3,695.50ドル、安値3,667.30ドル、終値3,686.40ドル、前日比+12.80(+0.35%)。米ミシガン大学より発表された9月の消費者信頼感指数(速報値)は55.4。市場予想は58.0。前回は58.2だった。現況指数は61.2と、前月の61.7からわずかに低下。期待指数は51.8と、前月の55.9から大きく低下した。1年先のインフレ期待は4.8%と、前月の4.8%から横ばい。5年先のインフレ期待は3.9%と、前月の3.5%から上昇した。消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は9月の低下について、経済環境、労働市場、インフレの三方面でリスクが上がっていると述べています。また、消費者は自身の収入や将来の個人財政についても不安を抱いており、現在および将来の個人の財政見通しは9月に約8%ほど低下したと報告しています。さらに、消費者インタビューの中で、約60%が自発的に関税を話題に挙げており、物価や購買力に対する懸念として、貿易政策の影響が非常に目立っているとのことです。まとめると、9月は主に将来への期待が落ちており、経済環境の先行きに対してより慎重になっていることがわかります。現状認識も若干悪化していますが、将来不安のほうがより顕著です。短期のインフレ期待は変わらず高く、5年先の期待も上がっていることから、インフレがしぶとく残るという見方が浸透しているようです。これは購買力や生活コストへのストレスが続いていることを示唆します。将来所得や雇用に対する不安が高まれば、貯蓄志向が強まることも予想されます。レポートによれば、低所得および中所得層での落ち込みが特に強いとのこと。これは支出構造や生活コストの影響を大きく受ける層であり、経済格差や政策的な対応の必要性が浮き彫りになります。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.06%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで横ばいだった。一方、スイス大手銀行UBSは、2025年末の金価格予想を1オンス当たり3,500ドルから3,800ドル に、2026年中頃の見通しも、従来予想から3,900ドルに引き上げました。上方修正の背景には、米国の利下げ期待、米ドルの弱さ、中央銀行の買い入れ需要などが下支えになるとしています。金価格は、短期的には調整の可能性を念頭に置きながらも、利下げ期待・ドル安といった追い風があり、さらに上を試す展開も十分あり得ます。中長期的には不確実性(インフレ、地政学リスク、中央銀行の買いなど)が背景にあり、安全資産への需要が根強いため、価格上昇の基盤は比較的強いと見られます。