国内公表(買取価格1gあたり)
金 18,724円 (+225)
プラチナ 7,174円 (-5)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,653.30ドル (+46.60)
NYプラチナ ドル 1,386.70ドル (+10.10)

9/5、ニューヨーク市場の金は反発。始値3,602.00ドル、高値3,655.50ドル、安値3,595.40ドル、終値3,653.30ドル、前日比+46.60(+1.29%)。米労働省労働統計局(BLS)より発表された8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比2万2000人増。市場予想は7万5000人増。前回は7万9000人増(前回発表値7万3000人増)に改定された。失業率は4.3%と市場予想に一致。前回は4.2%だった。平均時給は前月比0.3%増。市場予想は0.2%増。前回は0.3%増だった。前年同月比は3.7%増と市場予想に一致。前回は3.9%増だった。8月の雇用増はわずか22,000人にとどまり、予想を大幅に下回る結果は明らかな弱さのサインです。さらに失業率が4.3%に上昇し、2021年末以来の高水準であり、雇用情勢の失速が鮮明になりました。レイオフの急増も目立ちました。製薬・金融などのセクターで86,000人もの解雇があり、雇用の安定性に対する懸念が強まっています。 採用環境も悪化しています。求人倍率が1を下回ったことは、求職者数に対して求人が不足している状態です。これは2021年4月以来のことです。雇用市場の明らかな鈍化は、米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に政策金利を引き下げる見通しを強めています。マーケットは既に直近の会合で0.25%の利下げをほぼ確実視し、さらに10月にも追加利下げの可能性を織り込んでいます。 ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.07%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。米雇用統計を受けた利下げ期待の高まりや、金利差の縮小が意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、金価格はFRBの利下げ観測と地政学リスクを背景に堅調な上昇トレンドにあります。週間上昇率が3%以上となり、ここ数カ月では最高のパフォーマンスを示しました。インドや米国での価格上昇や投資家の関心も高まり、特にインド市場では顕著な値上がり。今後の焦点は、9月17日のFRB会合と米雇用統計。これらのイベント次第では、さらなる金価格の動きに繋がる可能性があります。直近では、来週の米CPI発表はFRBの利下げ期待の行方を左右する注目の材料です。