国内公表(買取価格1gあたり)
金 16,716円 (-13)
プラチナ 5,256円 (-118)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,315.40ドル (-28.50)
NYプラチナ ドル 1,054.90ドル (-24.50)

5/30、ニューヨーク市場の金は反落。始値3,343.20ドル、高値3,347.00ドル、安値3,294.80ドル、終値3,315.40ドル、前日比-28.50(-0.85%)。米商務省経済分析局より発表された4月の個人消費支出(PCE)価格指数によると、総合指数は前月比0.1%上昇と市場予想に一致。前回は0.0%だった。前年同月比は2.1%上昇。市場予想は2.2%上昇。前回は2.3%上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.1%上昇と市場予想に一致。前回は0.1%上昇(前回発表値0.0%)に上方修正された。前年同月比は2.5%上昇と市場予想に一致。前回は2.7%上昇(前回発表値2.6%上昇)に上方修正された。個人所得は前月比0.8%増。市場予想は0.3%増。前回は0.7%増(前回発表値0.5%増)に上方修正された。個人支出は前月比0.2%増と市場予想に一致。前回は0.7%増だった。4月の米PCE価格指数はインフレの鈍化が示された一方、個人消費の伸びが減速し貯蓄率が4.9%(前回4.3%)に上昇していて、トランプ関税を巡り消費者の不安が高まっていることが示唆された。米商務省センサス局より発表された4月の卸売在庫(速報値)は前月比横ばい。市場予想は0.3%増。前回は0.3%増(前回発表値0.4%増)に下方修正された。米ミシガン大学より発表された5月の消費者信頼感指数(確報値)は52.2と速報値(50.8)から上昇。1年先のインフレ期待は6.6%と速報値(7.3%)から低下。前回は6.5%だった。5-10年先のインフレ期待は4.2%と速報値(4.6%)から低下。前回は4.4%だった。米国と中国の関税引き下げを受けて景気に対する懸念が後退。消費者マインドは過去2番目の低水準から回復し、5-10年先のインフレ期待は今年初めて低下した。一方、トランプ米大統領は30日、自身のSNSで「一部の人にとっては意外ではないかもしれませんが、中国が私たちとの合意を完全に違反したことです。これでミスター・ナイスガイは終わりです!」などと投稿し、米中関係が悪化するとの懸念が広がった。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.39%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。ドル建てで売買される金は割高感が高まった。