- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 16,729円 (+28)
- プラチナ 5,374円 (-44)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,343.90ドル (+21.50)
- NYプラチナ ドル 1,079.40ドル (+4.80)
5/29、ニューヨーク市場の金は3日ぶり反発。始値3,311.80ドル、高値3,356.30ドル、安値3,269.10ドル、終値3,343.90ドル、前日比+21.50(+0.65%)。米商務省経済分析局より発表された第1四半期(1-3月期)の実質国内総生産(GDP)改定値は、前期比年率0.2%減と速報値(0.3%減)から上方修正。個人消費は前期比年率1.2%増と速報値(1.8%増)から下方修正。食品とエネルギーを除く個人消費支出(PCE)コア価格指数は、前期比年率3.4%上昇と速報値(3.5%上昇)から下方修正された。米GDP改定値は上方修正も、マイナス成長を維持。低調な個人消費も響き、米経済は縮小圏となった。米労働省雇用統計局より発表された先週(05/18-05/24)の新規失業保険申請件数は、前週比1万4000件増の24万件。市場予想は22万9000件。前回は22万6000件(前回発表値22万7000件)に下方修正された。17日終了週の失業保険継続受給者数は、前週比2万6000件増の191万9000件。市場予想は188万2000件。前回は189万3000件(前回発表値190万3000件)に下方修正された。米新規失業保険申請件数は2021年以来、3年半ぶりの高水準となり、5月の失業率の上昇が示唆された。全米不動産業協会(NAR)より発表された4月の中古住宅販売成約指数は前月比6.3%低下。市場予想は1.1%低下。前回は5.5%上昇(前回発表値6.1%上昇)に下方修正された。前年同月比では3.5%低下。市場予想は2.7%上昇。前回は0.7%低下(前回発表値0.1%低下)に下方修正された。米中古住宅販売成約指数は2020年9月以来の大きな低下となった。また、販売価格と住宅ローン金利は高止まりしていて、中古住宅市場の停滞が継続する可能性が示唆された。一方、米連邦控訴裁判所は29日、トランプ関税の一部が違法だという判決を巡り、米国際貿易裁判所の差し止め命令を一時的に停止すると決定した。米国の関税政策に対する不透明感が再燃し、対主要通貨で積み上がったドル買いポジションを巻き戻す動きが広がった。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.42%台まで低下し、利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、米国際貿易裁の差し止め命令の一時停止を受けて、金は安全資産としての逃避需要が拡大した。5月30日9時30分現在、ロンドン金は3,310ドル台で推移しています。