金は小幅安で2日続落。米失業保険継続受給者数は前週から増加。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 24,658円 (+79)
プラチナ 12,364円 (-376)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,460.70ドル (-1.80)
NYプラチナ ドル 2,267.50ドル (-1.10)

1/8、ニューヨーク市場の金は小幅安で2日続落。始値4,467.10ドル、高値4,489.30ドル、安値4,415.00ドル、終値4,460.70ドル、前日比-1.80(-0.04%)。【米貿易収支】本日発表された10月の米貿易収支は、赤字額が前月から大幅に縮小し、294億ドルとなった。海外メディアは、この水準が世界金融危機後の2009年以来の低水準である点に注目し、予想を大きく下回る結果だったと伝えている。主因としては、消費財や医薬品を中心とした輸入の減少に加え、金など一部品目の輸出増加が挙げられた。ロイターや英フィナンシャル・タイムズは、貿易赤字の縮小が短期的には実質GDP成長率を押し上げる可能性があると指摘する一方、金取引など一時的要因の影響が大きく、構造的な改善と判断するのは時期尚早との見方も紹介している。市場ではドルを支える材料と受け止められたが、輸入減少は内需の弱さを反映している可能性もあり、今後の動向を慎重に見極める必要があると総じて評価されている。【米新規失業保険申請件数】本日発表された米新規失業保険申請件数は、12月28日から1月3日の週で20万8000件となり、市場予想をやや下回った。海外メディアは、年末年始を挟む時期にもかかわらず申請件数が抑制された点を重視し、米労働市場が引き続き底堅さを保っているとの見方を伝えている。解雇の増加を示す明確な兆候はみられず、企業が雇用維持に慎重な姿勢を続けていることが示唆された。一方、継続受給者数は12月21日から27日の週で191万4000人と前週から増加し、失業状態がやや長期化している可能性も浮上している。海外では、新規申請件数の低水準と継続受給者数の増加という対照的な動きについて、「労働市場はなお堅調だが、逼迫感は徐々に緩和しつつある」との分析が多い。全体としては、急激な景気後退を示す内容ではなく、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を判断する上で、雇用環境は依然として安定的との評価が主流となっている。【ニューヨーク金先物相場】ニューヨーク金先物相場は8日、小幅反落した。中心限月2月限は終値4,460.7ドル(前日比▲1.8ドル、▲0.04%)となり、直近高値圏でのポジション調整が続いた。スポット金は一時4,420ドル台まで下落、日中安値圏を記録したものの終盤持ち直した。主因はコモディティ指数リバランスに伴う先物売り圧力で、数十億ドル規模の機械的売りが市場を圧迫した。米ドル高転換や利益確定売りも重なり、ベネズエラ情勢を巡る地政学プレミアムは週初の高まりからやや剥落した形だ。一方、下押しを抑えたのは弱めの米雇用指標(求人件数減少・民間雇用下振れ)で、FRBの追加利下げ観測を再燃させた。12月の雇用統計を控え、雇用軟調なら実質金利低下を通じた金買いが再加速との見方が広がった。中国など中銀の金購入継続や、米財政赤字・インフレ懸念も構造的下支え材料として意識されている。2025年通年で67%超上昇した金は、依然4,400ドル台後半を維持し、HSBCは2026年前半に5,000ドル到達を予想。地政学リスク(米ベネズエラ・中日貿易摩擦)と財政不安が強気要因だ。ただし、高値圏でのロング偏重とインデックス売りの波及リスクは残り、短期ボラ高止まりが警戒される。次は雇用統計とFOMC動向が焦点か。

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