金は2日続伸。米株式市場はハイテク株を中心に調整色が強まり下落。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 23,614円 (+177)
プラチナ 9,470円 (+276)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,328.30ドル (+15.30)
NYプラチナ ドル 1,762.50ドル (+49.30)

12/12、ニューヨーク市場の金は2日続伸。始値4,309.10ドル、高値4,387.80ドル、安値4,286.00ドル、終値4,328.30ドル、前日比+15.30(+0.35%)。【FRB次期議長候補】トランプ米大統領は12日、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長の候補として、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長とケビン・ウォーシュ元FRB理事の2人が最有力だとの認識を示した。海外メディアは、金融政策を巡る発言力の強い人選に市場の関心が集まっていると伝えている。ハセット氏は政権の経済政策を主導してきた人物で、成長重視や利下げに前向きとの見方が多い。一方、ウォーシュ氏は金融市場での信認が厚く、FRBの独立性を重視する姿勢が評価されている。報道では、トランプ氏がインフレ対応と景気下支えの両立を意識しつつ、政策運営で自身の考えに近い人物を選ぶ可能性があると分析している。ただ、最終決定には至っておらず、他の候補が浮上する余地も残されているとの見方も多い。市場では、次期議長の政策スタンス次第で金利や為替が変動する可能性があるとして、今後の動向を注視する姿勢が広がっている。【米株式市場】12日の米株式市場は主要株価指数がそろって下落し、ハイテク株を中心に調整色が強まった。海外報道によると、AI関連銘柄の一角で業績見通しや成長持続性への警戒が広がり、これまで相場を主導してきた半導体や大型テクノロジー株に利益確定売りが出た。とりわけナスダック指数は下げが目立ち、市場では「AIブームの評価が現実的な水準へ見直されつつある」との見方が出ている。一方、ダウ平均は下落したものの比較的底堅く、景気敏感株や一部の個別銘柄には買いも入った。米長期金利の高止まりも高バリュエーション株の重荷となり、投資家心理は慎重に傾いている。総じて海外メディアは、米株市場は急激な弱気局面に入ったわけではないものの、セクター間の強弱が鮮明となる「選別相場」への移行を示唆しており、今後は金融政策見通しや企業業績を見極める動きが一段と重要になると伝えている。【NY金先物相場】12日のニューヨーク金先物相場は、終値4,328.3ドル(前日比+15.3ドル、+0.35%)で引けました。海外メディアは、米金融緩和継続観測とドル安・金利低下を主因に「既存上昇トレンドの延長」と位置づけています。米失業保険申請件数の増加が労働市場減速を示唆し、2026年までの追加利下げ期待を強めました。米連邦準備制度理事会(FRB)の短期国債買入れによる流動性供給も、金の追い風として強調されています。一方、10月高値圏を試す水準ながら、週足上昇トレンドは維持。ここ1カ月で金は約3%上昇、前年比60%超の急伸。中央銀行の金準備積み増し、地政学リスク、ドル離れが中長期強材料です。高値圏の過熱感を指摘しつつ、押し目待ちのトーンが主流で弱気転換は見られません。海外報道の評価は妥当ですが、金強気バイアスがやや強く、米指標やFRBコメント次第の調整リスクに留意が必要。構造的ブル相場の一環として、投資家心理は安定しています。

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