金は反発。パウエル議長のハト派寄りガイダンスで金に追い風。

国内公表(買取価格1gあたり)
金 23,437円 (+185)
プラチナ 9,194円 (+166)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,313.00ドル (+88.30)
NYプラチナ ドル 1,713.20ドル (+66.00)

12/11、ニューヨーク市場の金は反発。始値4,258.30ドル、高値4,317.30ドル、安値4,231.20ドル、終値4,313.00ドル、前日比+88.30(+2.09%)。【米新規失業保険申請件数・継続受給者数】米労働省が発表した2025年11月30日〜12月6日の新規失業保険申請件数は23万6000件となり、前週から大幅に増加した。海外報道は、この急伸について、感謝祭前後の季節調整の影響が強く出た可能性を指摘しており、足元の労働市場悪化を直ちに示すものではないとの見方が広がっている。一方、11月23日〜29日の継続受給者数は183万8000人となり、前週から減少した。再就職が進んだ兆しとみる報道もあるが、依然として需給の逼迫感は残るとの分析も示された。労働市場全体は「低採用・低解雇」の状態が続いているとされ、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が進む局面において、今回のデータが今後の政策判断にどこまで影響するかが注目されている。【米貿易収支】9月の米貿易収支が赤字幅を縮小し、赤字額は前月比で大きく改善して-528億ドルとなった。海外メディアは、この結果を市場予想を上回る「ポジティブサプライズ」と位置付け、特に財輸出の増加が赤字縮小を主導した点を強調している。報道によれば、米国の輸出は消費財や工業製品を中心に堅調で、国際需要の底堅さが示された形だ。一方で、輸入の伸びが抑制されたことも収支改善に寄与したとされる。ただし、一部では金など特定品目の輸出増といった一時的要因が混在する可能性を指摘する声もあり、今回の改善が持続的な構造変化につながるかは慎重に見極める必要があるとしている。総じて海外報道は、今回の貿易赤字縮小が第3四半期以降の米経済成長を下支えする要因となり得ると分析しつつ、今後の国際需給環境やドル相場の動向を注視する姿勢を示している。【ニューヨーク金相場】11日のニューヨーク金先物相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ実施を受け買いが殺到し、1トロイオンス=4,313ドル(前日比+88.3ドル、+2.09%)で取引を終えました。海外メディアは「実質金利低下とドル軟化が金高の追い風」「10月高値圏への再接近」と報じ、パウエル議長のハト派寄りガイダンスが利下げサイクル入りを確信させる材料となったと評価しています。金は4,300ドル台を視野に、年初来6割超の上昇を継続。地政学リスク持続や各国中銀の記録的買い支えが構造要因として強調され、「4,200~4,300ドル帯が新レンジ候補」とのテクニカルな見方が優勢です。一方で、高値圏での過熱警戒や利下げペース鈍化時の巻き戻しリスクも指摘され、短期筋のポジション調整に注意喚起する論調もみられます。市場は次なる米指標やイベントを注視しつつ、上昇トレンドの再強化を確認した形です。投資家視点では、利下げ織り込み済みの局面で2%超高は「イベント後の第二波」ながら、4,300ドル近辺は急反落リスクも伴う水準。押し目買い継続も、ボラティリティ拡大に備えた管理が求められます。

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