金は反落。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）控え、ポジション調整の利益確定売り優勢。

国内公表（買取価格1gあたり）

金　２３，０２０円 （＋２０）

プラチナ ９，００４円 （＋８１）

ＮＹ市場（終値ドル/トロイオンス）

ＮＹ金　４，２１７．７０ドル （－２５．３０）

ＮＹプラチナ　ドル １，６６０．４０ドル （－０．１０）

１２／８、ニューヨーク市場の金は反落。始値４，２２８．１０ドル、高値４，２４７．９０ドル、安値４，２０４．００ドル、終値４，２１７．７０ドル、前日比－２５．３０（－０．６０％）。【米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）】米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）は、１２月９〜１０日のＦＯＭＣで、政策金利を現行の「年率３．７５〜４．００％」から「３．５０〜３．７５％」へと０．２５ポイント引き下げる見通しが一段と強まっている。複数のエコノミスト調査では、賛成多数（全体の約８割超）が今回の利下げを予想。市場の金利先物でも、実行確率は約８７〜８９％と高い。ただし、ＦＲＢ内部では意見が割れており、経済成長と雇用の支援を優先する「利下げ論」に対し、インフレ抑制を重視して据え置きを主張する慎重派も少なくない。議論が紛糾すれば、ＦＯＭＣで反対票が複数出る可能性があるとの見方もある。一部大手金融機関も最近になって予想を修正。ＪＰモルガンやモルガン・スタンレー、BofA Global Research（バンク・オブ・アメリカ・グローバル・リサーチ）などが１２月利下げを見込むようになり、政策転換が「既定路線」に傾いてきた。特にこの動きは、ここ数週間でＦＲＢ高官から相次いだ「早期利下げ支持」の発言を受けたもの。為替・金融市場でも敏感に反応。ドルは対主要通貨で軟化し、金などリスク資産には物色意欲が高まっている。利下げ観測が強まる中、為替や債券、株式市場はＦＯＭＣ結果に注目が集まっている。ＦＲＢは今回の決定のみならず、声明文や議長の会見で示す「来年の金融政策見通し」が、今後の世界の資産価格や為替に与える影響を左右する。市場関係者は、決定内容よりも「その後の道筋」に注目を強めている。【ニューヨーク金相場】ニューヨーク金先物相場は８日、米金融政策会合を目前に控える中で利益確定売りが優勢となり、中心限月が１トロイオンス＝４，２１７．７ドル（前日比２５．３ドル安、－０．６％）で取引を終えました。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）を今週に控え、投資家の間ではポジション調整の動きが広がり、史上最高値圏にある金相場は一旦上昇にブレーキがかかった格好です。一方、市場では米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）が近く利下げサイクル入りするとの見方が依然として根強く、実質金利低下や地政学リスクを背景に金の下値は限定的との見方も少なくありません。４，２００ドル台を維持していることから、足元では「高値圏での一時調整」との受け止めが多く、ＦＯＭＣの結果とその後の米金利動向が次の方向性を占う焦点となっています。