国内公表(買取価格1gあたり)
金 22,701円 (+404)
プラチナ 8,605円 (+234)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,082.80ドル (+16.30)
NYプラチナ ドル 1,556.80ドル (+1.60)

11/19、ニューヨーク市場の金は小幅高で5日ぶり反発。始値4,067.80ドル、高値4,134.30ドル、安値4,055.60ドル、終値4,082.80ドル、前日比+16.30(-0.40%)。【MBA住宅ローン申請指数】米国の住宅ローン申請状況を示すモーゲージ・バンカーズ・アソシエーション(MBA)の週間調査によると、11月8日~11月14日終了週で、住宅ローン申請を総合的に示すマーケット・コンポジット指数が前週比で約5.2%減少しました。借り換え申請(リファイナンス)は約7%減少、一方、新規住宅購入申請(パーチェス指数)は約2%の減少となっています。背景には、30年固定型住宅ローンの契約金利が約6.37%まで上昇し、4週間ぶりの高水準に達したことが指摘されています。この動きは、借入コストが上昇する中で、見込み借り手が慎重姿勢を強めていることを反映しており、住宅購入・ファイナンス市場にとって新たな逆風となる可能性があります。【米貿易収支】米商務省が発表した2025年8月の米貿易収支は、赤字額が前月から大きく縮小し、▲596億ドルとなった。海外報道によれば、輸入が前月比で大幅に減少したことが主因で、エネルギーや消費財を中心に需要の調整が進んだとみられる。一方、輸出は微増にとどまり、貿易改善が外需の拡大によるものではない点を指摘する声もある。ロイターなどは、予想を上回る赤字縮小は米経済に一定の安心感を与える一方、輸入減が景気減速のシグナルとなる可能性にも言及。関税政策の影響や企業の在庫調整が続く中、今後の貿易動向は引き続き不透明との見方が広がっている。【米FOMC議事録】米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した10月会合(28~29日)の議事録によれば、委員の間では金融政策の先行きに対して慎重な見方が広がり、12月の追加利下げは「既定路線ではない」との認識が示された。海外報道によると、多くの委員がインフレの粘着性を依然として懸念しており、物品価格の再上昇がサービス価格の鈍化を相殺している点を指摘した。一方、労働市場では減速の兆しがみられ、雇用面の下振れリスクを警戒する声も強まっている。議事録では、量的引き締め(QT)について「12月1日で終了する」案にほぼ全会一致で賛同が示され、金融環境の過度な引き締まりを避ける狙いが確認された。しかし、利下げを巡っては委員の見解が割れており、市場で高まっていた12月利下げ観測は後退。海外メディアは「経済見通しの不確実性が依然大きく、今後の政策はデータ次第」との見方を強調している。【本日のニューヨーク金相場】1オンス=4,082.80ドルと前日比で0.40%高となり、短期の下落一服から反発しました。10月のFRB議事録が公表され、将来的な利下げ期待が後退したものの、地政学リスクや安全資産需要が下支えとなり、金価格は堅調な動きを見せています。米経済指標や今後のFOMC議事録発表を控え、投資家は慎重に動いており、今後も押し目買いの動きが続く可能性があります。一方、10月の史上最高値4,380ドル付近は依然として強い抵抗線となっており、材料次第で変動が予想されます。全体として、中長期視点では上昇基調が維持されているとの見方が海外アナリストから多く報告されています。国内では、これに連動して11月19日時点で1グラムあたり約22,500円前後で推移しています。