国内公表(買取価格1gあたり)
金 22,033円 (-192)
プラチナ 8,390円 (+35)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 4,074.50ドル (-19.70)
NYプラチナ ドル 1,555.70ドル (-9.50)

11/17、ニューヨーク市場の金は3日続落。始値4,084.40ドル、高値4,107.60ドル、安値4,006.80ドル、終値4,074.50ドル、前日比-19.70(-0.48%)。11月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が、市場予想を大きく上回る改善を示した。ニューヨーク連銀が発表した同指数は、前月の+10.7から大幅に上昇し、+18.7と約1年ぶりの高水準を記録した。市場では+5.8程度との見方が一般的で、今回の結果は製造業活動が想定以上に堅調であることを示すサプライズとなった。構成項目をみると、新規受注は+15.9と前月比で大幅に改善し、出荷指数も+16.8と生産活動の持ち直しを示した。在庫はマイナス圏からプラスに転じ、需要回復を背景に補充姿勢が強まった可能性がある。価格動向では、投入価格が49.0、受取価格が24.0といずれもわずかに低下し、インフレ圧力がやや緩和したとの見方も広がっている。調査期間は11月3日から10日に行われた。海外メディアは、この予想外の強い改善を「製造業活動が1年ぶりの速いペースで拡大した」と報じ、米国製造業に復調の兆しが見え始めたとの見立てを示した。特に新規受注と出荷の回復が鮮明である点を評価し、「停滞が続いていた製造業が上向きに転じた」とする論調が目立った。一方で、先行き6カ月の見通し指数は10月の高水準から低下し、企業の将来に対する楽観度はむしろ後退した。物価上昇圧力や供給制約の懸念が残るとの指摘もあり、足元の改善が持続的な回復につながるかどうかはなお見極めが必要とする慎重な声もみられる。ニューヨーク連銀の指標は米国全体の製造業を直接示すものではないものの、景気の先行指標として市場の注目度は高い。今回の力強い上昇は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策や金利動向を占ううえでも重要な材料となり、今後の景況感や物価動向をめぐる議論に影響を与えそうだ。本日のニューヨーク金相場は調整色が強まり、12月限先物価格は前日比で1.77%安の約4,011ドルとなりました。これは直近の高値から約8%の下落となる一方で、1年前と比べると約53%高い水準を維持しています。背景には、FRB高官の利下げ慎重姿勢やドル高進行による金の投資魅力の低下があり、金利の付かない資産としての金が売られる展開です。米経済指標の発表遅延による市場の方向性不透明感も金相場の乱高下に拍車をかけています。テクニカルでは3,800ドル前後が下値の目安とされ、一方で4,400ドル近辺が上値抵抗線となる見込みです。今後のFRBの金融政策動向やインフレ指標に注目が集まっており、金相場は引き続き不安定な推移が予想されます。地政学リスクの高まりも中長期の金買いを支える要因とされています。