- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 20,555円 (+539)
- プラチナ 8,511円 (+363)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,908.90ドル (+40.80)
- NYプラチナ ドル 1,642.10ドル (+56.10)
10/3、ニューヨーク市場の金は反発で最高値更新。始値3,880.40ドル、高値3,916.80ドル、安値3,861.10ドル、終値3,908.90ドル、前日比+40.80(+1.05%)。米供給管理協会(ISM)が3日発表した9月の非製造業景気指数(PMI)は前月の52.0から急低下し50.0となった。50は景況感の分岐点であり、サービス業活動が拡大から停滞に転じたことを示す水準。特に新規受注指数は56.0から50.4へ大幅低下し、需要の減速が鮮明となった。一方、雇用指数は47.2に小幅上昇したものの、依然50を下回りサービス部門の雇用縮小傾向は続いている。さらに価格指数は69台と高止まりし、インフレ圧力が根強い状況を浮き彫りにした。今回の結果は、米経済の最大部分を占めるサービス業において成長が鈍化しつつあることを示唆するもので、景気下振れ懸念が強まったといえます。他方でコスト高は依然として解消されず、米連邦準備制度理事会(FRB)にとっては景気減速とインフレ圧力という二重の課題が浮き彫りとなった。市場では利下げ時期を巡る思惑に影響を与える可能性があります。一方、FRBのジェファーソン副議長は3日、フィラデルフィアで講演し、米経済は成長が鈍化しつつあり、消費の減速や労働市場の弱まりが見られると指摘しました。インフレはピークから低下したものの依然として目標の2%を上回り、貿易政策による関税の影響も物価上昇要因となり得ると述べました。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で実施された0.25%の利下げは支持したとしつつも、今後の追加利下げについては明言を避け、経済指標や政府政策の動向を踏まえ柔軟に判断する姿勢を強調しました。また、政府閉鎖による統計発表遅延の影響は限定的とし、FRBは民間データも含め多様な情報で対応可能と述べました。シカゴ連銀のグールズビー総裁は米CNBC番組で、金利引き下げに慎重な姿勢を示した。インフレ率がFRB目標の2%を上回る中、過度な利下げは警戒すべきと指摘。サービス業のインフレ上昇と雇用鈍化が同時進行しており、「政策決定にとって厳しい状況」と述べた。金利は直近で0.25%引き下げられ4.00%〜4.25%に設定されたが、追加利下げはインフレの持続性を確認するまで慎重にすべきと強調。また、政府機関閉鎖に伴い主要経済指標の発表が停止する中、労働市場は安定していると評価した。総じて、金利引き下げは慎重に進めるべきとの立場を示した。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.12%台まで上昇し、利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇し、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。本日の海外金相場は高値圏で推移し、投資家の関心を集めています。米国政府の一部機関閉鎖に伴い、経済指標の発表遅延が懸念され、市場心理に不安が広がっています。さらに、FRBの追加利下げ期待が高まる中、金は安全資産としての需要が強まっています。HSBCは、短期的に金価格が4,000ドルを超える可能性を指摘しており、政治・金融・地政学リスクを背景に、金市場は今後も注目されそうです。