- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 20,133円 (+56)
- プラチナ 8,213円 (-140)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,873.20ドル (+18.00)
- NYプラチナ ドル 1,605.70ドル (-26.60)
9/30、ニューヨーク市場の金は4日続伸で最高値更新。始値3,863.10ドル、高値3,899.20ドル、安値3,820.60ドル、終値3,873.20ドル、前日比+18.00(+0.47%)。7月の米住宅価格指数は上昇基調を維持したものの、伸び率は鈍化した。S&Pコアロジック・ケース・シラー全米指数は前年同月比+1.7%と6月の+2.0%から減速、20都市指数も+1.8%で予想(+1.6%)を上回ったが勢いは弱まった。地域別では西海岸やサンベルトの一部で下落が確認され、全体を押し下げた。FHFA指数は前月比▲0.1%と小幅マイナスながら、6月(▲0.2%)から下落幅が縮小した。高止まりする住宅ローン金利や在庫増が価格の重しとなる一方、予想を上回る数値が示す通り、需要は底堅さを残す。総じて、米住宅市場は高金利環境下で調整色を強めつつも、地域差を伴いながら緩やかに推移しているとの評価が広がっている。米労働省が30日発表した8月のJOLTS求人件数は約720万件と前月比でほぼ横ばいとなり、市場予想通りの落ち着いた内容となった。採用や離職を含む労働移動も大きな変化はみられず、労働市場は急速に悪化してはいないが拡大の勢いは鈍化している。業種別では建設業や連邦政府部門で求人数が減少した。一方で求人数の底堅さは企業の採用意欲が維持されていることを示すものの、8月の非農業部門雇用者数が2.2万人増にとどまった点と併せ、労働需要の減速感は鮮明である。今回の結果は賃金上昇圧力を和らげインフレ抑制には寄与する半面、景気下振れリスクを意識させる内容であり、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測を後押しする材料となっている。米コンファレンス・ボードが30日に発表した9月の消費者信頼感指数は前月の97.8から94.2へと低下し、市場予想の96.0前後を下回った。指数は2カ月連続での悪化となり、消費者心理の弱まりが浮き彫りとなった。特に雇用機会の見方が慎重化し、労働市場に対する懸念が続いていることが背景にある。現況指数と期待指数の双方が低下し、期待指数は73.4と景況感の分岐点とされる80を大きく下回ったまま推移している。消費者心理の軟化は将来の個人消費や景気動向に影響を及ぼす可能性があり、今後発表される雇用統計や小売売上高とあわせて注視される見通しだ。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.15%台まで上昇し、外利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の拡大も意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。本日の海外金相場は史上高値圏で推移しており、NY金先物は1オンス=3861ドル前後と高水準を維持しました。米利下げ期待や米ドルの軟調、加えて米政府機関閉鎖リスクなどを背景に、安全資産としての金需要が強まっています。グローバル金融大手のCitiは金の目標価格を4000ドルへ引き上げ、投資家心理を一段と押し上げています。一方で、米金融政策の動向や利益確定売りの可能性から相場変動リスクも指摘されており、当面は高値圏での不安定な値動きが続く見通しです。