国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,544円 (+309)
プラチナ 7,692円 (+374)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,815.70ドル (+40.60)
NYプラチナ ドル 1,527.50ドル (+82.20)

9/23、ニューヨーク市場の金は3日続伸で最高値更新。始値3,781.20ドル、高値3,824.60ドル、安値3,772.40ドル、終値3,815.70ドル、前日比+40.60(+1.08%)。S&Pグローバルより発表された9月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値によると、総合PMIは53.6。市場予想は53.9。前回は54.6だった 。製造業PMIは52.0。市場予想は51.9。前回は53.0だった。非製造業PMIは53.9と市場予想に一致。前回は54.5だった。9月の米PMI(速報値)は、総合指数が前月の54.6から53.6へ低下した。依然として景気拡大を示す50を上回ったものの、成長ペースは鈍化した形です。サービス業PMIは53.9(前月54.5)、製造業PMIは52.0(同53.0)といずれも減速した。新規受注の伸びが鈍り、需要の勢いが和らいだことが背景とされます。S&Pグローバルは、この水準は米経済が第3四半期に年率約2.2%の成長と整合的だと指摘。一方で、関税を中心としたコスト上昇が企業収益を圧迫し、価格転嫁が難しい状況も浮き彫りとなった。景気は拡大を維持しつつも、インフレ圧力と成長減速が併存する局面にあり、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策判断に影響を与える可能性があります。FRBのジェローム・パウエル議長は23日、ロードアイランド州で講演し、利下げを開始した後の金融政策運営について「インフレと雇用の双方にリスクが存在し、リスクのない道筋はない」と述べ、慎重な姿勢を示しました。議長は、最近のインフレは関税の影響でモノの価格が押し上げられているものの、広範な物価上昇圧力はみられないと分析する一方、雇用増加は鈍化しており下振れリスクが強まっていると指摘しました。政策金利4.00~4.25%の現行水準を「若干引き締め的」と評価しつつ、今後は経済指標の動向に応じ柔軟に対応する姿勢を強調。先週の0.25%利下げを中立金利への調整と説明する一方、追加利下げの時期や頻度は明示せず、データ次第との立場を堅持しました。市場では、講演内容はハト派・タカ派のいずれにも偏らない「中道的」と受け止められ、過度な利下げ期待を抑える内容と評価されています。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.10%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。本日の金相場は堅調な動きを示し、スポット価格は1トロイオンスあたり3750~3780ドル前後で推移し、前日には3759.02ドルと過去最高値を更新しました。背景には、FRBの利下げ観測が根強く、ドル安基調も相まって投資家の安全資産志向が強まっていることが挙げられます。年初来の上昇率は40%超に達し、世界的な経済不透明感や地政学リスクを受けた資金流入が相場を押し上げました。さらに、各国中央銀行による金保有拡大やETFを通じた資金流入も需給面で下支えとなっています。一方、今後はFRBパウエル議長の発言内容次第で利下げの確度が見直される可能性があり、米金利やドルの動向によっては調整圧力が高まる懸念も残ります。市場は引き続き米金融政策の行方を最大の焦点として注視している状況です。9月24日9時30分現在、ロンドン金は3,760ドル台で推移しています。