国内公表(買取価格1gあたり)
金 19,235円 (休場)
プラチナ 7,318円 (休場)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,775.10ドル (+69.30)
NYプラチナ ドル 1,445.30ドル (+28.80)

9/22、ニューヨーク市場の金は2日続伸で最高値更新。始値3,721.30ドル、高値3,783.30ドル、安値3,718.10ドル、終値3,775.10ドル、前日比+69.30(+1.87%)。米連邦準備制度理事会(FRB)のミラン理事は22日、ニューヨークで講演し、米金融政策は現在「極めて引き締め的な状態」にあり、見直しが必要だとの見解を示した。理事は、移民政策の変化による人口動態の影響、税制や貿易政策による国家貯蓄率の上昇、規制緩和やエネルギー政策など、非金融的要因が中立金利を押し下げていると指摘。こうした環境下では、現行の政策金利は実際の経済に対して過度な抑制効果をもたらしており、適切な金利は現在よりおよそ2%低い水準にあると強調した。さらに、インフレ指標で大きな比重を占める家賃について、新規契約や市場賃料の動向から今後鈍化が見込まれ、2027年には1.5%を下回る可能性があると説明。その結果、PCEインフレ率を0.3~0.4ポイント押し下げる効果が期待できるとした。ミラン理事は、インフレが落ち着きつつある中で、過度な引き締めが雇用市場に悪影響を及ぼすリスクを回避するためにも、より積極的な利下げが必要との認識を鮮明にした。週明けのニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.14%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。FRBの利下げ継続観測を背景にドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、金相場は引き続き上昇基調を維持しています。米ドル建ての金先物価格(12月限)は、前日比約1.67%上昇し、1オンス=3,746.22ドルとなり、過去最高値を更新しました 。同様に、インディア・ゴールド(IAU)やSPDRゴールド・シェア(GLD)などの上場投資信託(ETF)も堅調に推移しています。この上昇の背景には、FRBの金融政策への期待が影響しています。市場は、FRBが今後の利下げを示唆する可能性があると見ており、これが金の魅力を高めています。また、米ドルの弱含みやインフレ懸念も金価格を押し上げる要因となっています。一方、インドでは金価格が過去最高値を記録し、デリーでは1グラムあたり116,200インドルピーとなりました 。この上昇は、強い世界的な市場動向とFRBの今後のコメントへの投資家の期待に起因しています。総じて、金相場は短期的には強気のトレンドを維持しており、投資家は今後の米国の経済指標やFRBの政策動向に注視しています。特に、9月23日から24日にかけて発表される米国の経済データやFRB関係者の発言が、金相場の今後の動向に影響を与える可能性があります。9月23日9時30分現在、ロンドン金は3,740ドル台で推移しています。