- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 18,956円 (+16)
- プラチナ 7,204円 (+113)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,678.30ドル (-39.50)
- NYプラチナ ドル 1,400.20ドル (+23.60)
9/18、ニューヨーク市場の金は2日続落。始値3,692.50ドル、高値3,707.30ドル、安値3,660.50ドル、終値3,678.30ドル、前日比-39.50(-1.06%)。米労働省雇用統計局より発表された先週(09/07-09/13)の新規失業保険申請件数は、前週比3万3000件減の23万1000件。市場予想は24万2000件。前回は26万4000件(従来発表値26万3000件)に改定された。9月6日終了週の失業保険継続受給者数は、前週比7000件減の192万件。市場予想は195万2000件。前回は192万7000件(従来発表値193万9000件)に改定された。4週移動平均は約24万件と、前週から微減となりました。前週は申請件数が大きく跳ね上がっており、この週はその反動で落ち着いたというのが大半の見方です。前週の急増には、テキサス州における洪水被害や申請詐欺の影響があったと指摘されています。歴史的には好調とは言えませんが、失速・急激な悪化とも言えないレベルにあり、労働市場がすでにタイトさを失い始めている兆候ともとれます。また、高金利環境下で、雇用伸び率が鈍化してきていることを裏付けるデータとみなす向きもあります。継続申請数は減少傾向、また保険対象の失業率も大きな変動はなく横ばい。急激な雇用崩壊・解雇の激増が起こっているわけではない、ということが示されました。 労働市場は冷え始めてはいますが、まだ核となる崩壊ではないという印象を与えるデータです。期待よりも申請件数が少なかったことで、雇用面での悪化が急ではないという安心感を、市場にある程度与える可能性があります。 フィラデルフィア連銀より発表された9月の景況指数は23.2。市場予想は1.8。前回は-0.3だった。9月のデータは製造業の底打ちと回復の兆しを強く示しており、景況感の改善が明確になってきたと言えます。米国の景気全体を考える上でも、地域製造業の改善はプラス材料です。ただし、インフレとコスト圧力が続いており、それが将来の活動を抑制する可能性もあること、また成長の勢いが持続するかどうかは他のデータ(雇用、消費、資本支出など)との整合性を見て判断する必要があります。政策面では、もしこの改善が持続するなら、FRBなどは利上げの先送りや利下げの時期を探る材料になるかもしれません。ただし、インフレ期待が高いとみるなら、引き締めの圧力も残ります。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.11%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の拡大も意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、フィラデルフィア連銀景況指数の改善は、速い利下げペース観測を多少後退させる方向に作用しましたが、一時的・限定的なものと考えるのが現実的です。現在のNY金相場は、高値圏での調整局面ですが、上昇トレンドの勢いはまだ残っているという状態といえます。9月19日9時30分現在、ロンドン金は3,640ドル台で推移しています。