- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 19,006円 (-67)
- プラチナ 7,134円 (-141)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,725.10ドル (+6.10)
- NYプラチナ ドル 1,402.50ドル (-14.70)
9/16、ニューヨーク市場の金は小幅高で3日続伸。始値3,720.30ドル、高値3,739.90ドル、安値3,711.80ドル、終値3,725.10ドル、前日比+6.10(+0.16%)。米商務省センサス局より発表された8月の小売売上高は、前月比0.6%増。市場予想は0.2%増。前回は0.6%増(従来発表値0.5%増)に改定された。自動車・ガソリンを除くコアベースは前月比0.7%増。市場予想は0.4%増。前回は0.4%増(従来発表値0.3%増)に改定された。8月の米小売売上高は予想を大きく上回り、消費者支出の底堅さが示されました。これは、景気が完全に減速しているわけではないという見方を裏付けます。とはいえ、この売上高の上昇が、量の増加によるものか、それとも価格の上昇によるものかを区別する必要があります。輸入品に対する関税の影響や、ガソリン・衣料品など特定品目の価格上昇が売上額を押し上げている可能性があります。 同時に、8月の他の経済指標、特に雇用・失業率で見ると弱さが見える部分があり、消費者の購買余力や信頼感に影響を与える恐れがあります。売上の伸びが持続するかどうかは、所得・雇用・在庫・価格などがどう動くか次第です。このような小売売上の好調さは、米連邦準備制度(FRB)や金融市場が利下げのタイミングを考える上で重要な情報です。強い消費が続けば、利下げ圧力を抑える要因にもなります。 米連邦準備制度理事会(FRB)より公表された8月の鉱工業生産指数は、前月比0.1%上昇。市場予想は0.1%低下。前回は0.4%低下(従来発表値0.1%低下)に改定された。前年同月比では1.4%上昇となりました。製造業は0.2%上昇と、前月のわずかな低下からプラスに転じました。鉱業は0.9%上昇と大きく回復し、先月の落ち込みを補う動きに。公益事業は生産が低下または横ばい傾向で、全体の上昇を抑える要因の一つになりました。8月の米鉱工業生産指数は、期待を下回る減少を回避し、わずかな回復を示したという段階にあると言えます。ただし、回復の強さ・広がりは限定的であり、今後数カ月のデータでこの回復が定着するかどうかが重要です。たとえば、製造業や鉱業だけでなく、公益・電力などのインフラ系生産がどう動くか、設備稼働率がどう推移するかも注目されます。加えて、外需、供給網の問題、エネルギーコスト、貿易政策などが引き続きリスク要因です。ニューヨーク・債券市場では米長期金利が4.03%台とほぼ横ばいだった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前にドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、金価格は、短期的には価格の調整や小さな下げがみられる可能性があると予想されています。中長期的には、年末までに3,800ドル前後、さらには2026年中に4,000ドル超を見込む予想をしているところもあります。9月17日9時30分現在、ロンドン金は3,690ドル台で推移しています。