- 国内公表(買取価格1gあたり)
- 金 18,499円 (+6)
- プラチナ 7,179円 (-190)
- NY市場(終値ドル/トロイオンス)
- NY金 3,606.70ドル (-28.80)
- NYプラチナ ドル 1,376.60ドル (-78.50)
9/4、ニューヨーク市場の金は7日ぶり反落。始値3,619.80ドル、高値3,621.60ドル、安値3,573.70ドル、終値3,606.70ドル、前日比-28.80(-0.79%)。米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)より発表された8月の民間雇用者数は、前月比5万4000人増。市場予想は7万5000人増。前回は10万6000人増(前回発表値10万4000人増)に改定された。8月の民間雇用者数は市場予想を大きく下回り、各種業種での雇用減少が目立ちました。特に転職者の賃金上昇が高く、賃金インフレーション圧力は継続中です。この弱い雇用増は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを促す材料となる可能性があります。米労働省雇用統計局より発表された先週(08/24-08/30)の新規失業保険申請件数は、前週比8000件増の23万7000件。市場予想は23万件。前回は22万9000件だった。8月23日終了週の失業保険継続受給者数は、前週比4000件減の194万件。市場予想は195万9000件。前回は194万4000件(前回発表値195万4000件)に改定された。新規申請件数は市場予想を上回り、6月以来の高水準。4週移動平均は2500件増の23万1000件に上昇し、短期的な上昇傾向が継続していることを示唆しています。継続受給者数は減少したものの、依然として高い水準にあります。米供給管理協会(ISM)より発表された8月の非製造業景気指数は52.0。市場予想は50.5。前回は50.1だった。業況は55.0(+2.4ポイント)。新規受注は56.0(+5.7ポイント)。雇用は46.5と、微増ながら依然として50未満の縮小圏。納入遅延は50.3と僅かな低下にとどまったものの、依然として遅い状態です。8月は前月から1.9ポイント上昇し、景気拡大・縮小の境目である50を3カ月連続で上回りました。特に新規受注の急増が目立った一方、雇用は依然として低迷しています。また、関税前需要の可能性という背景があるため、慎重な見方も必要です。ニューヨーク・債券市場では米国債が買われ米長期金利が4.16%台まで低下。利息や配当を生まない資産である金の強みとなった。外国為替市場でユーロは対ドルで上昇。金利差の縮小も意識されドル売り優勢となり、ドル建てで売買される金は割安感が高まった。また、金価格は引き続き強気トレンドが続く見通しです。批判的に見る材料は少なく、市場全体としては金を安全資産として強く評価しているという印象です。一方、ゴールドマン・サックスの分析では、トランプ大統領がFRBの独立性に影響を与え続ければ、金価格は最大で1オンスあたり5,000ドルに達する可能性があると指摘しています。特に、米国債市場からごく僅かな資金が金に移るだけで、その上昇は劇的になり得るとの見方です。 さらに、同様の懸念はJPモルガンからも述べられており、FRBへの政治的介入が金への逃避需要を加速させるとの観測が広がっています。 9月5日9時30分現在、ロンドン金は3,550ドル台で推移しています。