国内公表(買取価格1gあたり)
金 18,499円 (+479)
プラチナ 7,386円 (+68)
NY市場(終値ドル/トロイオンス)
NY金 3,592.20ドル (+76.10)
NYプラチナ ドル 1,412.20ドル (+41.70)

9/2、ニューヨーク市場の金は大幅高で5日続伸。始値3,517.90ドル、高値3,602.40ドル、安値3,506.00ドル、終値3,592.20ドル、前日比+76.10(+2.16%)。米供給管理協会(ISM)より発表された8月の製造業景気指数は48.7。市場予想は48.8。前回は48.0だった。8月は前月よりも0.7%ポイント改善しましたが、依然として景気拡大・縮小の境目である50を下回っており、景気縮小を示す水準です。これにより製造業の収縮傾向が6カ月連続で続いていることになります。新規受注は51.4と、前月の47.1から改善し、2カ月ぶりの拡大に転じました。生産は47.8と、前月の51.4から再び縮小に転じました。仕入先納入は51.3と納入遅延がやや悪化。在庫は49.4と若干改善。顧客在庫は44.6と過小状態が継続。価格は63.7と11カ月連続の上昇。上昇率はやや鈍化傾向。受注残は44.7と35カ月連続の縮小。輸入新規受注は47.6と縮小傾向は続くも、前月より改善。輸入は46.0と5カ月連続の縮小。全体として、依然収縮局面ですが、受注と価格上昇の持続などにより、今後の改善余地があると評価できます。より明確な回復には、複数のサブ指数が同時に改善することが期待されます。ニューヨーク・債券市場では米国債が売られ米長期金利が4.26%台まで上昇。利息や配当を生まない資産である金の重荷となった。外国為替市場でユーロは対ドルで下落。金利差の拡大も意識されドル買い優勢となり、ドル建てで売買される金は割高感が高まった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待が高まっていることを背景に、スポット金価格は1トロイオンスあたり約3,529ドルまで上昇し、過去最高値を更新しました。他にも、世界的な中央銀行による買い支えやETFへの強い投資需要、地政学的リスクやFRBへの信頼低下が相場を押し上げる材料となっています。ただ、今後の米雇用統計やFRB声明、およびドルの動きなどが次の波を左右する重要なファクターとなります。相場の分岐点に差し掛かる局面との声もあります。9月3日9時30分現在、ロンドン金は3,540ドル台で推移しています。