金相場リアルタイムチャート
海外市況ニュース:12月02日(火)
12/1、ニューヨーク市場の金は6日続伸。始値4,258.50ドル、高値4,299.60ドル、安値4,241.10ドル、終値4,274.80ドル、前日比+19.90(+0.47%)。【米ISM製造業景気指数】米供給管理協会(ISM)が1日に発表した11月の製造業景気指数は48.2となり、前月の49.1から低下し、市場予想を下回った。50を下回るのは9カ月連続で、海外報道は「米製造業の低迷が長期化している」との見方を一段と強めている。特に新規受注や雇用指数が低下し、需要の弱さが改めて示されたほか、未処理受注の縮小も続いており、先行きに慎重姿勢が広がっている。他方で、生産指数はやや持ち直したとされ、供給網の混乱は限定的との指摘もある。しかし、価格指数は高止まりしており、原材料コストの上昇が企業収益に影響を与える可能性が残る。米メディアは「製造業は弱含みだが、全面的な悪化ではなく、緩やかな縮小局面が続く」と総じて評価している。市場では今回の指標を受け、米景気の減速懸念が再燃するとともに、金融政策運営への影響を占う動きが強まっている。【ビットコイン】ビットコインは再び売り圧力にさらされ、一時ドル建てで「8万3000ドル台」まで急落した。 米ニューヨーク時間の取引では、一時▲8%超の下げで約8万3,824ドルを付け、年初からの大幅上昇分を帳消しに近い水準まで巻き戻された。今回の急落の背景として、以下のような複数の要因が指摘されている。まず、過剰レバレッジの解消に伴う強制清算が相次ぎ、約10億ドル規模のロングポジションが解消されたという。さらに、米長期金利や世界的な金利見通しの変化、リスク回避の高まりから、仮想通貨を含むリスク資産全体に売りが波及した。また、最近の上昇を支えていた資金流入、特に現物型ビットコインETFなどの新規マネーの停滞が、下値を支える「押し目買い」を困難にしていたという見方もある。この急落が示すのは、仮想通貨市場がまだ流動性やマクロ経済の変動に非常に脆弱であるという現実だ。一方で一部アナリストは、今回の下げが「過剰な熱狂の巻き戻し」に過ぎず、金利の正常化やリスク選好の回復があれば反発余地がある可能性も示唆している。【ニューヨーク金相場】NY金先物相場は1日、中心限月が前日比続伸し、終値は史上最高値圏となる1オンス=4,274.80ドルを付けた。 米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が一段と強まり、長期金利の低下とドル安が進行したことが安全資産とされる金への資金流入を促した。世界景気の減速懸念や地政学リスクの高止まりも下支え要因となり、金は11月以降、押し目を挟みつつも総じて堅調な推移を続けている。もっとも、一部では利下げ期待の織り込み過多や、株式市場が年末にかけて持ち直した場合の資金流出リスクを指摘する声もあり、高値圏では調整入りへの警戒もくすぶっている。
金とプラチナの関係

金相場よりもプラチナ相場が高いという状態が続いていましたが、現在ではプラチナ相場よりも金相場の方が高いという逆転状態となっています。金相場が上がるとプラチナ相場が下がるという訳ではなく、金とプラチナそれぞれに変動要因があります。金は個人買い、中央銀行の保有、宝飾品(半数以上)としての需要。プラチナは宝飾品の他に工業用としての需要が半数以上を占めています。金の弱材料はドル高(利上げムードの高まり)、インド(農作物価格低迷)による金買い消費の低迷。強材料は中国(経済減速懸念)、ロシア(原油下落、経済不振)による金買い消費の増加。プラチナの弱材料はドル高、米利上げによる世界経済の弱含み懸念、中国需要減少懸念、鉱山会社ロンミン(世界生産大3位)の事業閉鎖回避、フォルクスワーゲン問題。強材料はジンバブエ(世界生産第3位)の電力供給制限からの供給減少懸念。これらを比べてみると共通している部分もありますが、プラチナの方が弱材料が多いことが分かります。
金とドルと原油の関係

世界の基礎通貨はドルであり、世界経済もまたドルに依存しています。ドル安になればドルの資産価値は減り、その他の通貨や資産に投資することになりますが、その選択肢の一つとして金があります。金もドル建てで取引されている為、ドル安になれば金高になり、ドル高になれば金安になるという構図が一般的な解釈です。米国経済の動向も金とドルに大きな影響を与えます。米国経済指標である金利動向、消費者物価指数、鉱工業生産、失業率などの数値が好調なら、金が売られてドルが買われ、逆ならドルが売られて金が買われることになります。原油においては、ドル安=原油高、ドル高=原油安という構図になり、有事の際には金と原油が上昇すると言われています。しかし、最近ではこの構図に当てはまらないケースも多いです。
金などの主要貴金属について
- 金
ゴールド
Au - 主に宝飾品としてK18(750/1000)の品位が使われています。イエローゴールド(YG)とホワイトゴールド(WG)は定番の貴金属です。パラジウムやニッケルなどの割り金で色を変えることができ、イエロー、ホワイト、ピンク、ローズ、グリーンとバリエーションも豊富です。
- 白金
プラチナ
Pt - 日本では通称白金(はっきん)ですが、プラチナと呼ぶのが一般的です。欧米のブライダルジュエリーで人気なのは金ですが、日本ではプラチナの方が人気が高い。純プラチナは軟らかいので、パラジウムなどの割り金で品位の調整をしています。
- 銀
シルバー
Ag - シルバーはカジュアルに好まれている貴金属。硫化により黒く変色してしまうのが難点ですが、磨き直しもできます。宝飾品は925の品位が多い。925の中でも銅のみを混ぜた合金であるスターリングシルバーは時効硬化に優れています。
- パラジウム
Pd - 白金族に属する白色金属。貴金属として宝飾品にも使われており、プラチナ850~950やホワイトゴールドの割り金として利用されています。造幣局の貴金属品位証明制度において、金、プラチナ、銀の品位検定は行われていますが、パラジウムの品位検定は行っていません。
金について

金は装飾品として利用された最古の金属で、古くから貴金属の価値を認められてきました。また銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣や金貨としても流通しました。その利用価値の高さゆえ豊かさと富の象徴であり、金その物の所有や鉱山の所有、採掘の権利などが個人から国家の規模でしばしば争奪や係争の要因にもなりました。現在では技術の発達と共に歯科、エレクトロニクスなど様々な分野で利用されています。
金貨について

世界には様々な種類の金貨が存在します。金貨には大きく分けて通貨型金貨、地金型金貨、収集型金貨などがあります。金貨をアクセサリー類に利用したり、収集しているコレクターなども存在します。金貨の中でも最も信頼の高い、カナダの国旗にも描かれているカエデの葉が印象的な「メイプルリーフ金貨」はとても有名ですね。メイプルリーフ金貨は純度99.99%で、カナダ中央政府が保証する通貨。国際的な信頼もあり、すぐに現金化できると田中貴金属も太鼓判を押しています。
金の刻印について

金などの貴金属に刻印される品位は、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準規格)により純度を千分率で表すことになっています。ですが、金については24分率いわゆるカラットで表す習慣が残っています。これは金特有の表示方法です。また、日本では999.9%以上なければ純金(K24 or 1000/1000)の表示は出来ません。
金の比重について

金の比重は比重計という機材で調べることができます。比重計とは、どんな物質にもある比重値というものを測る機材です。比重値が分かることで、金、プラチナ、銀などの様々な貴金属の判別ができます。比重計は買取の際にも使われており、貴金属の品位判別において参考程度に利用されるようです。また、金などの貴金属買取を専門的に行っているお店なら比重計は必ず置いてあります。
金の買取店の選び方について

まずは色々なお店の買取価格を比べてみましょう。インターネットで検索すればたくさんお店が出てきますので、売りたい品位(K18など)1gあたりの買取価格が高いお店をリストアップしておきましょう。おすすめは大手貴金属チェーンの店舗、有名な買取チェーンの店舗です。
金の買取手数料について

高額な手数料を引く貴金属買取業者が存在しています。手数料はなぜ引かれるのか?。自社で工場を持っているお店は買取した貴金属の精錬を行います。精錬の技術にもよりますが、基本的な目減りは1~2%前後と言われています。そういったお店がある程度の手数料を引くというのは納得がいきます。
