金 4,589円 (-24)

プラチナ 3,570円 (-34)

9/27、ニューヨーク市場の金相場は下落した。米大統領選の第1回テレビ討論会で、民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官が共和党候補ドナルド・トランプ氏に対し優勢だったとの見方からドルと株価が上昇し、金塊と債券の安全資産としての魅力が薄れたことが背景。市場はクリントン氏を現状維持の候補とみなす傾向がある。一方、トランプ氏が当選した場合に米国の外交政策、貿易、国内経済がどうなるか、確信している向きはほとんどいない。地政学的に不透明で金融不安の時期に代替投資先とみなされることが多い金の相場は、討論後に下落した。リスク選好が高まり、金よりも株やドルが好まれた。金現物相場は米東部時間午後2時39分(1839GMT)時点で0.8%安の1オンス=1327.46ドル。7営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりの清算値は、1%安の1330.40ドル。ABNアムロの商品ストラテジスト、ジョルジェット・ブーレ氏は「市場の全般的な地合いは金を支援していない。いくらか悪化した。ドル高も金を助けていない」と指摘。取引は1300ドルから1350ドルの間の狭いレンジで、大きなニュースに乏しい中、この状況が続く公算が大きいと話した。一部の市場参加者は、世論調査でクリントン氏の支持率がトランプ氏をわずかに上回っているにすぎないなど、米大統領選はまだホットな話題で、金の急激な下落を防ぐかもしれないと述べた。マレックス・スペクトロンの貴金属担当責任者デービッド・ゴベット氏は「金はそれ(討論会)を背景に若干反落した。しかし、この話はまだ全く終わりではない」と述べた。ドル指数は0.2%高。金と同様に世界の混乱期に安全資産とみなされる米国債の利回りは3週間ぶり低水準となった。ソシエテ・ジェネラルは、リポートで「投機的なロング(買い持ち)ポジションが高水準に積み上がっていることは金が依然としてとても脆弱(ぜいじゃく)な状態にあることを示す。投資家心理がわずかに上向いたり、金に対する地合いがより弱気に傾いたりしただけで、膨大な手じまい売りを誘い、金はこれまでの大幅上昇が反転する可能性がある」と警鐘を鳴らした。ただ、同行は第4四半期の金相場が1350ドルに幾分上昇すると予想。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを緩やかに行うとの見方が背景としている。東京貴金属の金相場は小幅まちまち。終値は、中心限月の2017年8月先ぎりが前日比3円高の4313円、他の限月は4円安~4円高。日中立ち会いは、円相場の引き締まりを眺め、安寄りした。その後、買い戻しにプラス圏に浮上する場面もあったが、ニューヨーク金相場が下落したことから、午後は全般に伸び悩んだ。東京ゴールドスポット100は5円安の4326円。銀は軟調。50銭~1円安で終了した。白金はまちまち。中心限月の17年8月先ぎりが1円高の3377円、他の限月は24円安~2円高。前日のNY安を受けて売りが先行したが、円の軟化とNYの上昇から下げ幅を縮めた。パラジウムは1~57円高で取引を終えた。