金 4,688円 (+25)

プラチナ 3,660円 (-25)

6/10、ニューヨーク市場の金相場は続伸し、3週間ぶりの高値を付けた。投資家のリスク回避姿勢が、逃避先資産である金への購買意欲を高め、週ベースでは2週連続の上昇に向かっている。経済や金融への懸念に対する保険としてみなされがちな金だが、弱い米雇用統計と目先の米利上げ観測の後退を受けて、上伸した。アナリストらによると、欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる英国民投票を23日に控えた神経質な取引により、金価格は向こう2週間、下支えされる公算が大きい。ダンスケ銀行のシニア・アナリスト、イェンス・ペデルセン氏は「市場はもはや、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週利上げすることを懸念していない。むしろ英国民投票への懸念が高まっており、これが金需要増を支える可能性がある」と話した。金現物は1808GMT(日本時間10日午前3時08分)時点で0.4%高の1オンス=1273.21ドル。一時、5月18日以来の高値となる1277.70ドルを付けた。金先物8月きりは0.3%高の1275.90ドル。コメルツバンクのアナリスト、ダニエル・ブリーゼマン氏は「FRBが6月と7月の利上げを見送り、正確な指針を示さなければ、ドル安と相まって、金の支援材料になろう」と語った。金相場は金利に非常に敏感。金に対しては、国際的に株安が進行し、日独英の国債10年物利回りが過去最低水準となったことで買いが入った。ANZリサーチは「われわれは依然として年内2回の米利上げを予想しているが、市場は一段とその可能性を織り込まなくなった」とした上で、金が再び強気な局面に入るとの見通しを示した。さらに、「金融緩和、債券利回りのマイナス化、米ドル高一服の可能性などが、金の支援材料になる。一方でアジアの現物需要は一部弱まる」と指摘した。世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は9日、0.7%増の887.38トンで、2013年10月以来の高水準となった。東京貴金属の金相場は5営業日続伸。終値は、中心限月2017年4月先ぎりが前日比26円高の4336円、ほかが24~29円高。日中立ち会いは、9日のニューヨーク金先物高や円相場の軟化を受け、高寄りした。その後は、決め手難からもみ合っていたが、午後は取引中のNY金の水準切り下げを眺めて、上げ幅を縮小した。東京ゴールドスポット100は24円高の4350円。銀は40~70銭高。8、10月きりは出合いがなかった。白金は続落。終値は、中心限月17年4月先ぎりが36円安の3426円、ほかが25~38円安。安寄りした後、取引中のNY白金の軟調を眺めて下げ幅を拡大した。パラジウムは約定された10月きりと期先2限月が3~8円安。