金 4,643円 (+58)

プラチナ 3,729円 (+38)

6/8、ニューヨーク市場の金相場は1%以上上昇し、3週間ぶり高値となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退し、ドル安が進行したことに支えられた。投資家らは、6月14~15日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの可能性はほとんどないと予想。また、7月の利上げの可能性についても、先週末の予想を大きく下回った米雇用統計と、イエレンFRB議長の利上げに慎重な発言を受けて、26%程度に低下している。米ドルは通貨バスケットに対し、5週間ぶり安値を付けた。金現物は一時、1.6%高の1オンス=1263.81ドルと、5月20日以来の高値に上伸。1848GMT(日本時間9日午前2時48分)時点では1.4%高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の先物8月きりの清算値は、1.2%高の1262.30ドル。MKSのトレーディング部門責任者、アフシン・ナバ氏は「好都合なマクロ経済関連ニュースを踏まえれば、金がさらに20ドル程度上伸することはたやすいだろう。ただ、1290ドルの水準を抜けない限りは新規の需要は入ってこない」と予想した。マッコーリーのアナリスト、マシュー・ターナー氏は「FRBは金融政策の正常化を進めたいのだろうが、経済が実際に鈍化すれば、できないだろう」と述べた。ターナー氏は6月のFOMCでは、米経済見通しはおおむね改善しているが、FRBの利上げが夏季に行われるかどうかは明示しないというイエレン氏の講演内容が繰り返されると指摘した。金は金利上昇に極めて敏感だ。金利上昇は金利の付かない資産である金の機会費用を高める。世界最大の金消費国、中国の金準備は5月、横ばいだった。ただアナリストらは、中国当局が外貨準備の多様化を目指し、金を買い続けると予想している。またABNアムロのアナリスト、ジョーゼット・べーレ氏は、中国、インドや米国といった金の宝飾需要大国でも改善が見込まれると指摘。「米国では貯蓄率が非常に高水準にある。今後、消費者の支出増と貯蓄減を受けて、緩やかに貯蓄率は低下するとみられる。こうした資金の一部が金宝飾の購買につながる可能性がある」との分析を示した。東京貴金属の金相場は3営業日続伸。終値は、中心限月2017年4月先ぎりが前日比4円高の4289円、ほかが1~5円高。日中立ち会いは、ニューヨーク金先物相場がほぼ横ばいだったものの、円相場の引き締まりを受け、小反落して始まった。その後、取引中のNY金が水準を切り上げたことから、買い戻しなどが入り、全限月がプラス圏に浮上して取引を終えた。東京ゴールドスポット100は5円高の4305円。銀は小動き。白金は3日続伸。高寄り後、NY相場の上昇を眺め上げ幅を拡大した。17年4月先ぎりは30円高の3466円、他限月が25~34円高で終了した。パラジウムはまちまち。