金 4,760円 (+53)

プラチナ 3,926円 (+57)

5/10、ニューヨーク市場の金相場は上昇。前日に3月以来の大幅下落を記録した後で、一時は約2週間ぶり安値を付けた。ドル高と株価の上昇が金への投資意欲をそいだ。過去6営業日中5営業日で下落した金相場は、取引終盤に静かに前日比プラス圏に浮上した。先週末に発表された4月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数の増加幅が7カ月ぶりの小ささとなったが、金相場はその恩恵をあまり受けていない。金現物相場は、取引序盤に4月28日以来の安値となる1オンス=1257.25ドルを付けた後、米東部時間午後3時03分(1903GMT)時点で0.3%高の1267.30ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の先物6月きりの清算値は0.1%安の1264.80ドル。ETFセキュリティーズの商品担当者は「米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ見通しが変動し続けていることやドル安といった、これまで金相場を押し上げてきた要因はまだおおむね残っている。これらは投資家に、金相場の支援材料になりやすい情勢の不透明感を植え付けた」と述べた。ドル指数は0.2%高。アジア取引では約2週間ぶり高値を付けた。3日に15カ月ぶり安値を付けて以降の上昇基調を維持している。原油相場の上昇と堅調な企業決算を背景に株価は世界的に上伸。一方、円は対ドルで下落した。HSBCセキュリティーズ(ニューヨーク)の主任金属アナリスト、ジェームズ・スチール氏は「投資家らのリスクオン傾向は現在軽度で、金に若干傾いている。金相場はまだ調整しているが、下落ペースは弱まりつつあるようにみえる」との見方を示した。ICBCスタンダードバンクのアナリスト、トム・ケンダル氏によると、先週15カ月ぶり高値の1303.60ドルを付けた金にとって、1300ドルの水準は堅固な壁となる見込み。現物需要が極めて低調であるため、今年これまでに見られたような投資が再び行われるとは考えにくいという。業界関係者の推定によれば、インドのヒンズー教とジャイナ教のお祭りである9日のアクシャヤ・トリティヤでの金の売り上げは、前年を3分の1下回った。東京貴金属の金相場は反落。終値は、中心限月2017年4月先ぎりが前日比6円安の4403円、ほかが3~7円安。日中立ち会いは、ドル高・ユーロ安によるニューヨーク金先物の下落を映し、売り先行で始まった。その後、NYが値位置を切り上げたほか、円が対ドルで引き緩んだことから下げ幅を縮めた。東京ゴールドスポット100は4円安の4425円。銀は期先2限月が60銭~70銭安。白金は反落。終値は、中心限月17年4月先ぎりが39円安の3648円、ほかが34~49円安。NY安の流れを引き継いで安寄りした後、NYの戻りや円安・ドル高を眺め、下げ渋った。パラジウムは31~56円安。