金 4,801円 (+33)

プラチナ 3,749円 (+51)

3/29、ニューヨーク市場の金相場は2%近く上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の発言で、利上げに慎重なFRBの姿勢が示されたことを受けた。金相場は米金融政策に非常に敏感だ。米金利の上昇が、利子を生まない金を保有する機会費用とドル相場を押し上げるからだ。FRB当局者らからタカ派的発言が相次いだ先週、金は3%下落した。イエレン議長は29日、世界のリスクを踏まえてFRBは慎重に利上げを進めると語った。金現物相場は米東部時間午後2時46分(1846GMT)時点で1オンス当たり1.8%高の1242.60ドル。28日に付けた1カ月ぶり安値の1208.15ドルから回復した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の中心限月4月きりの清算値は15.70ドル(1.3%)高の1235.80ドル。序盤のドルに対する売り圧力が金相場押し上げに貢献。さらにイエレンFRB議長の発言を受けて金は上げ幅を拡大した。議長のハト派的な発言を材料にドル指数は8日ぶり安値を付けた。トレーダーらによると、先週の複数のFRB当局者の発言で投資家は年内に最低2回の利上げの可能性に身構えた。しかし、29日のFRB議長の発言で、利上げがより緩やかに行われる可能性が浮上したという。R.J.オブライエン(シカゴ)のシニア商品ブローカー、フィリップ・ストライブル氏は「市場は年内1回の米利上げを再び織り込みつつあるかもしれない。だから金は上昇している」と説明した。米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は29日、米経済は依然として緩やかな利上げを可能にする状況となる見通しだと述べた。弱めの米経済統計が相次いだことで、米利上げペースをめぐる不透明感が増している。住宅価格指標を受けて第1四半期の経済成長が低調との見方が強まり、ドルは対ユーロで1週間ぶり安値に下落、米国債相場は日中高値付近で推移した。28日発表された2月の米個人消費がわずかな増加にとどまり、インフレ指標の個人消費支出(PCE)物価指数が低下したことで、利上げが近いとの見方は既に弱まっていた。東京貴金属の金相場は上伸。終値は、2017年2月先ぎりが前日比19円高の4426円、ほかは13~21円高。日中立ち会いは、ニューヨーク金先物相場が28日の東京市場の大引け時点よりも水準を切り上げたのを受け、買い先行で始まった。その後は、今晩予定されるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいとの雰囲気が強く、売り買いが交錯してもみ合った。東京ゴールドスポット100は16円高の4454円。銀は約定された期先2限月が10~30銭安。白金は小反落。終値は、17年2月先ぎりが3円安の3465円、ほかは2~9円安。前日のNY相場安を受けて安寄りした後は、取引中のNYが堅調に推移したことから下げ幅を縮小した。パラジウムは18~44円安。10月きりは出合いがなかった。