金 4,811円 (+33)

プラチナ 4,288円 (+9)

8/12、ニューヨーク市場の金相場は5日続伸し、約3週間ぶりの高値を付けた。ドルが軟化したことに加え、中国の人民元切り下げに伴う懸念を背景に買われた。この日は中国人民銀行(中央銀行)が、外国為替取引の目安となる基準値について、予想外となった2%の切り下げ水準よりもさらに低く設定。通貨戦争勃発の懸念と、世界的な株安をもたらした。このため、投資家の一部は金などを安全資産ととらえ、買いを入れた。この結果、現物は7月下旬に付けた約5年半ぶりの安値となる1オンス=1077ドルから、4%超持ち直した。現物は一時、7月20日以来の高値となる1.2%高の1オンス=1121.40ドルまで上昇。1413GMT時点では0.9%高の1119.10ドルを付けた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の先物12月きりの清算値は1.4%高の1123.60オンス。金塊取引ブローカー、シャープス・ピクスレーのロス・ノーマン氏は「弱気筋がこのところ相場の主導権を握っていたが、(11日の)人民元の基準値切り下げは彼らにとってちょっとした衝撃だった。もっとも、しっかりとした新規の買いが入っているわけでもなく、もっぱら買い戻しに伴う上昇だ」と語った。また、人民元切り下げを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切るのかどうかについて疑念が出たことを背景に、ドルは主要通貨バスケットに対し1.1%下落したほか、米国債利回りも低下。これも金相場を下支えた。BMOキャピタル・マーケッツの金属取引責任者、タイ・ウォン氏は人民元切り下げに関し、「主要通貨の相場下落により、金は1オンス=1130ドルの抵抗線をトライするとみられる」と語った。三井グローバル・プレシャルメタルズのアナリスト、デービッド・ジョリー氏はメモの中で、「金融当局が一段と通貨を切り下げることで、インフレ懸念や当局による金融市場への介入懸念が台頭する可能性がある」と指摘。「これによって、一部の消費者は宝飾品や高額品を購入し、特に金やプラチナの需要が膨らむかもしれない」との見方を示した。東京貴金属の金相場は6営業日続伸。終値は、中心限月の2016年6月先ぎりが前日比48円高の4455円、他の限月は48~51円高。日中立ち会いは、中国人民銀行(中央銀行)の人民元切り下げを発端に世界的に株安が広がり、欧米市場で安全資産としての側面を持つ金が選好された流れを引き継ぎ、強気の買いが先行した。外国為替相場が円安・ドル高に振れたことも支えとなった。終盤にかけて円相場は人民銀のドル売り介入観測を背景に、急速に円高・ドル安へと振れたが、同時にドル建て金相場が上昇したことから強弱打ち消し合いとなり、値を保った。東京ゴールドスポット100も6営業日続伸し、52円高の4468円で終了。銀は金の上昇を眺めた小口の買いに強含み、変わらず~1円20銭高で取引を終えた。白金は3営業日続伸。中心限月の16年6月先ぎりは15円高の3989円、他の限月は15~24円高。夜間立ち会い序盤に先ぎりは一時4055円と、7月21日以来約3週間ぶりの高値を付けた。日中立ち会いもこの流れを引き継いで買いが先行したが、その後はNY白金の伸び悩みを眺めて手じまい売りに押され、上げ幅を縮めた。パラジウムはまばらの売りに総じて反落。12月きりの29円高を除き8~18円安で終了。