金 4,956円 (-17)

プラチナ 4,563円 (-11)

6/30、ニューヨーク市場の金相場は下落した。ギリシャが国際通貨基金(IMF)に対しデフォルト(債務不履行)に陥る公算であることがユーロの対ドル相場を押し下げたことが背景にある。また投資家は金の長期的な見通しについて慎重姿勢を崩さなかった。ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は、ギリシャへの現行の金融支援策を延長するのは時期的に遅すぎると明言。新たな金融支援策に合意するには、まずギリシャが債権団やユーロ圏諸国に対する態度を変える必要があると述べた。金現物相場は一時、6月5日以来の安値となる1オンス=1166.35ドルを付けたが、米東部時間午後2時58分(1858GMT)時点では0.7%安の1171.05ドル。4~6月期を1%安で終える見通しで、4四半期連続の下落となる。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月きりは7.20ドル安の1オンス=1171.80ドル。ニューヨークのTDセキュリティーズのグローバル・メタルズの販売担当者は「単純に今、貴金属には魅力がないのだ。そこそこ良い値動きとなってもおかしくないこの情勢において、値を維持する買いが入らない」と指摘した。金融市場が混乱するとその恩恵を受けることが多い金相場であるが、今回は安全資産を求めた買いがほとんど入っていない。一方でドル指数(ドルの主要通貨バスケットに対する相場)は0.7%上昇し、金相場を圧迫した。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの金属ストラテジスト、マイケル・ウィドマー氏は「市場がギリシャを懸念していないことを金相場は示している。かつてほどシステム的に重要ではない。現時点でドルのほうが影響力は強い」と語った。30日の米株価は荒い値動きの中を上伸。本来金相場にとってプラス材料であるはずのギリシャ危機に直面しても、相場に力強さが見られないことは、投資家が年内の米利上げ開始に備える中、より広範な金の弱さを指し示している。ギリシャ問題の米国への影響は比較的軽度にとどまる見込みで、現在予想されている9月の利上げを変えるほどではないとみられる。東京貴金属の金相場は反落。終値は中心限月2016年6月先ぎりが前日比34円安の4623円、他限月は32~39円安。日中立ち会いは、為替のドル高・ユーロ安を背景にニューヨーク時間外相場の伸び悩みを受けて安寄りした。その後、時間外が値を消したために下げ幅を広げ、午後は安値圏のもみ合いとなった。東京ゴールドスポット100の終値は32円安の4631円。銀は金の下げになびき、8月当ぎりと期先2限月が90銭~1円20銭安と軟調。10~2月きりは出合いがなかった。白金は反発。NY高を受けた手じまい買いに高寄りしたものの、その後は時間外の下落を眺めて伸び悩んだ。終値は8~17円高。パラジウムは48円安~変わらずと続落。