金 4,904円 (-9)

プラチナ 4,636円 (-29)

3/30、ニューヨーク市場の金相場は1%超続落。年内の米利上げ観測が高まっていることを受け、3週間超ぶりの下げ幅を記録した。金現物相場は米東部時間午後2時33分(1833GMT)時点で、1.1%安の1オンス=1198ドル。一時、1.4%安の1182.05ドルに下落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月きりは1.3%安の1185.30ドルで引けた。ドイツ証取のMNIのアナリスト、トニー・ウォルター氏は「下値の節目は1182ドル、それを割り込めば1143ドル」との見方を示した。相場は月末、四半期末を控えた売りや、世界的に株価が上昇したことにも圧迫された。今週は4月3日発表の米雇用統計が最大の材料となる見通し。良好な内容なら、早期利上げ観測が高まる可能性がある。ただ、アナリストの間では、FRBは決して利上げに積極的ではないとの見方が大勢。当初見込まれた6月ではなく、9月の利上げを予想する向きが多い。東京貴金属の金相場は反落。終値は、中心限月の2016年2月先ぎりが前週末比39円安の4564円、他の限月は38~40円安。日中立ち会いは、前週末のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場が軟調だったことを受けて売りが先行。その後もNY時間外相場が軟調に推移したことから、下げ幅を拡大した。午後はやや買い戻す動きもみられ、下げ渋った。銀は金の下落を眺めた小口の売りに60~70銭安で取引を終えた。白金は大幅下落。中心限月の16年2月先ぎりは89円安の4364円、他の限月は79~90円安。NY白金相場の下落が重しとなり、終盤にかけて下値探りとなった。パラジウムは買い気に乏しい中で大幅安となり、96~128円安で取引を終えた。先ぎりは一時2842円と、1月19日以来約10週間ぶりの安値を付けた。