金 5,039円 (+54)

プラチナ 5,092円 (+7)

12/9、ニューヨーク市場の金相場は大幅上伸、10月後半以来の高値を付けた。金融緩和解除に慎重姿勢の米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の発言を背景に、ドルが急激に値を下げたのが支援材料となった。アトランタ連銀のロックハート総裁、サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が前日、事実上のゼロ金利を「相当の間」維持するとの指針(フォワードガイダンス)の削除に消極的な発言を行った。これらの発言が圧迫要因となり、ドルは対主要通貨で一時、1.1%下落。ドルは対円で1日の下げ幅としては8カ月ぶりの大きさを記録した。金現物は一時、2.9%高の1オンス=1238.10ドルを付けた。米東部時間午後3時半(2030GMT)現在では、2.1%高の1227.90ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物の中心限月2月きりは3.1%高の1232.00ドルで引けた。三菱商事のアナリスト、ジョナサン・バトラー氏は「(金相場高の背景には)ドルの軟調と、相次いで1200ドル、1208ドルの水準を上抜けた状況の組み合わせがある」と指摘した。欧州の株価は2%下落。原油安を受け、エネルギー関連株が圧迫された。ただ、北海ブレントとWTIの原油相場はあと、値を戻した。金相場が今後一段高となるかどうかは、ドル相場の動向とFRBが利上げに動くタイミング次第となる見通し。世界最大の金上場投資信託SPDRゴールド・トラストの金保有高は8日減少し、約6年ぶりの低水準となった。東京貴金属の金相場は反落。終値は、中心限月2015年10月先ぎりが前日比19円安の4634円、他限月は19~26円安。週明け8日のニューヨーク金相場は、先週末に米雇用統計の内容の良さを背景に下落した反動などから反発。この流れを引き継ぎ、東京の日中立ち会いはポジション調整の買いが先行して始まった。その後は、NY時間外の上値の重さを眺め、小浮動となったが、円が引けにかけて一段と引き締まったことから、軒並みマイナス圏に沈んだ。銀は軟調。白金は4営業日ぶりに反落。NY時間外安と円高を反映し、売りが広がった。15年10月先ぎりが51円安の4771円、他限月は45~51円安。パラジウムも反落した。