金 4,572円 (+5)

プラチナ 4,981円 (-18)

9/23、ニューヨーク市場の金相場は上昇。米軍が中東の数カ国と共同で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」などを標的にシリア領内で空爆を開始したことを受けた。ただ追随買いに乏しく、取引序盤から上げ幅を縮小した。アナリストらは、金塊がさらに上昇できなかったことと、テクニカル面での弱さは、金相場が下落しやすい状況にあることを示していると指摘した。空爆のニュースで金相場は夜間時間帯にかけて最大1.6%上昇した。イラクで始まった空爆がシリアに拡大したことで、イスラム国など武装勢力との戦いは新たな局面に入った。米ニュージャージー州の商品投資会社LOGICアドバイザーズのビル・オニール氏は「金相場の反応は勢いに欠けた。米軍によるシリア領内のイスラム国関連施設への空爆を受けた夜間時間帯での上昇を、市場は持続することができなかった。相場は一段安に向かっていると思う。1150ドルに向け下落する可能性がある」と語った。金現物相場は米東部時間午後2時02分(1802GMT)時点で0.6%高の1オンス=1222.31ドル。一時は1週間ぶりの高値となる1234.80ドルを付けていた。前日は1月2日以来の安値となる1208.36ドルを記録した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは4.10ドル高の1222.00ドルで終了した。23日発表された9月のユーロ圏購買担当者景況指数(PMI)速報値で、ユーロ圏の経済活動の拡大が予想を下回ったことが示され、金相場の支援材料になった。一方、まちまちの内容だった中国の経済指標も金の夜間時間帯での上昇を促進。同日発表された9月のHSBC中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は予想に反して前月を上回った。ただ、工場での雇用は5年半ぶりの低水準に落ち込んだ。金現物相場の50日移動平均線が200日移動平均線を下回り、5月末以来の「デッドクロス」になったことで、テクニカル要因による売りが一段と相場を圧迫する可能性がある。米利上げ見通しによって、金相場の年初来の上昇分が過去数営業日で帳消しになって以来、地合いは脆弱(ぜいじゃく)なままだ。世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は22日に、2008年12月以来の低水準となる774.65トンに減少した。