金 4,571円 (-19)

プラチナ 5,039円 (-35)

9/11、ニューヨーク市場の金相場は下落し、一時は7カ月半ぶりの安値を付けた。ウクライナ情勢の緊張が和らぐ中、ドルが1年2カ月ぶり高値近辺で推移したことが背景。他の貴金属も同様に幅広く値下がりした。白金族には大量の利益確定売りが出て、相場を圧迫した。銀は続落し、1年2カ月ぶりの安値を付けた。オバマ米大統領がイスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」との戦いで空爆を辞さない姿勢を表明したほか、ウクライナ関連で新たな対ロシア制裁が12日に発表される見込みだが、それでも金相場は下落。ウクライナが10日、同国に侵入していたロシア軍の大半が国外に撤退したと表明したことで、金の安全資産需要が減少した。加えて、サンフランシスコ連銀が8日公表した調査リポートで、投資家らの利上げペース予想がFRB当局者のそれよりも緩やかであるとされたことで、市場参加者は来週の米連邦準備制度理事会(FRB)の政策会合で、これまでよりもタカ派的な姿勢が示されると予想している。シカゴを拠点とするRJOフューチャーズのシニア商品ブローカー、フィリップ・ストレイブル氏は「ドルが堅調を維持する間は金は明白に圧迫されるだろう。またFRBが利上げするとの懸念やウクライナの停戦も(金の)重しになっている」と語った。金現物は一時、1月23日以来の安値となる1オンス=1234.71ドルを付けた後で、米東部時間午後2時45分(1845GMT)時点では0.7%安の1240.30ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月きりは6.30ドル安の1239ドルで引けた。11日の、ドルの主要通貨バスケットに対する相場であるドル指数は横ばいだったが、今週付けた1年2カ月ぶりの高値に近い水準を維持。今週は9週連続の上昇となる見込み。最近の金相場の下落で安値拾いの買いがいくらか入っており、世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストの金保有高は10日時点で3トン増の788.72トンと、3週間ぶりの増加を記録した。中国への金輸入の主要ルートである香港のディーラーらによると、相場下落のため需要は最近数日間で上向いたが、力強い増加では全くないという。他の貴金属も金につれ安となり、銀現物は1.7%安の1オンス=18.58ドル。一時は2013年7月1日以来の安値となる18.54ドルを付けた。白金は0.9%安の1オンス=1365.75ドル。一時は7カ月ぶりの安値の1360.80ドルを付けた。東京貴金属の金相場は反落。終値は中心限月の2015年8月先ぎりが前日比12円安の4288円、他限月は9~13円安。日中立ち会いは、10日のニューヨーク金先物相場がドル高・ユーロ安を背景に下落したことから、手じまい売りが先行した。その後は円相場が一時1ドル=107円台まで円安・ドル高に振れたことを下支えに、マイナス圏でもみ合った。銀は小甘い。期先2限月が30~40銭安で終了した。白金は続落。終値は中心限月の15年8月先ぎりが8円安の4785円、他限月は6~14円安。パラジウムは同25~31円安。期近2限月は出合いなし。